旧ソ機MiG-21は過去の遺物にあらず 退役進む一方、別モノ派生機が第三世界の空へ?

旧ソ生まれのMiG-21(ミグ21)は、ベトナム戦争を戦った、もはや骨とう品といえる戦闘機です。世界中で退役が進む一方、紆余曲折の末完成したその派生機が今後、アフリカや中南米の空軍へ導入されるかもしれません。

それでもめげないMiG-21の遺伝子、パキスタンの空へ

 一旦頓挫したスーパーF7ですが、中国の友好国であるパキスタンからの要望で開発が再開されることとなり、スーパーF7の基本設計を流用し、パキスタンとの共同開発という形でJF-17を完成させました。

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J-7をベースに開発されたJF-17(竹内 修撮影)

 JF-17は、エンジンをMiG-29に搭載されているクリモフRD-33の派生型であるクリモフRD-93ターボファンエンジンへ、操縦系統もデジタルフライ・バイ・ワイヤへとそれぞれ変更しているほか、コックピットも3基の多機能ディスプレイによるグラスコクピットとなるなど、もはやMiG-21/J-7とは別物と言ってよいほどの戦闘機に進化しています。

 また高性能レーダーの搭載や照準ポッドの運用能力の追加などにより、レーダー誘導型の中射程空対空ミサイルや精密誘導爆弾などの運用能力も備えています。

 中国軍はJF-17を採用していませんが、共同開発国のパキスタンは100機以上を導入しており、パキスタン空軍の高官はJF-17を同国空軍のF-16に匹敵する能力を持つと、高く評価しています。

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JF-17にはレーダー誘導空対空ミサイル、精密誘導爆弾、対艦ミサイルなどの多種多様な兵装の搭載が可能となっている(竹内 修撮影)。

 パキスタン以外の導入国は今のところミャンマーとナイジェリアの2ヵ国だけですが、価格が1機30億円程度と極めて安いことから、近年中国との関係が深まっているアフリカや中南米諸国などが高い関心を示しているようです。

【了】

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