米陸軍、装甲車に防空能力付与のナゼ 注目集める「短距離防空」とストライカー装甲車

なぜいま「ストライカー装甲車」なのか

 短距離防空能力に関して、なぜアメリカ陸軍は数ある車両の中からストライカー装甲車をベースとして選んだのでしょうか。

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ストライカー装甲車がヨーロッパに多数展開していることも、ここにきて防空能力を付与される理由のひとつと見られる(画像:アメリカ陸軍)。

 その理由としては、まずストライカー装甲車がその名の通り「装甲車両」であり、もともと車体に防護力がある点が挙げられます。つまり、通常のトラックなどのような非装甲車両よりも乗員を安全に運び、かつ敵に破壊されるリスクを少なくすることで任務を無事にこなせるのです。

 さらに、いままさに短距離防空能力が求められている現場がヨーロッパであるという点も大きな要因のひとつです。

 先に述べたように、アメリカ陸軍はロシアの軍事的脅威を受けて短距離防空能力の向上を決定しました。つまり、この短距離防空能力が必要とされているのは、そのロシアの脅威に正面からぶつかるヨーロッパの部隊というわけです。実はこのヨーロッパにいる部隊はストライカー装甲車を中心とした部隊で、現場の考えとしても、短距離防空能力をストライカー装甲車に組み込んでもらったほうが運用面から都合が良いという事情があるようです。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. ちょっと記事の認識が違います。
    短距離防空とアベンジャーシステムのスティンガーは近距離防空でその辺をごっちゃにしています。
    この車輌は短距離防空ではあるもののどちらかというとADATSの系統になります。
    そういう意味では昔のFAADS(Forward Area Air-Defense System:前線戦域防空システム)計画のLOS-F-H(Line-of-Sight Forward-Heavy)にあたり当時M2ブラッドレーの改造型が採用されたものの導入が出来ませんでした。
    ちなみにM6 ラインバッカーがM2ブラッドレーのATMをスティンガーにして導入しましたが、いったん廃止されましたがまた現役に戻すと言っているみたいです。

  2. アメリカ内地をロシアに空爆される可能性は考慮して無いのね