「普通のきっぷ」でJRを安く利用する 大阪より遠い西明石まで買った方が安上がり?

割引きっぷは所定の運賃より安い一方、利用できる日や列車などに制約が多いというデメリットがあります。ただ、所定運賃の「普通のきっぷ」でも工夫次第で安く利用できます。それはどのような方法なのでしょうか。

行きと帰りで経路を変える手も

 このほか、できるだけ長い片道乗車券を買うという手もあります。JRの場合、乗車券の区間の距離が長くなればなるほど、1km当たりの金額が安くなるよう運賃が設定されているためです。

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往路は写真の北陸新幹線、復路は北陸本線と東海道新幹線というように「一周」するルートの片道乗車券なら往復乗車券より安くできる場合がある(2016年3月、草町義和撮影)。

 出発地から目的地まで1往復する場合、往路の片道乗車券と復路の片道乗車券の2枚に分かれます。往復乗車券として購入しても、片道600kmを超えない限りは片道乗車券2枚分のお金がかかるため、安くなることはありません。しかし、往路と復路でルートを変えれば、往路ルートと復路ルートをつないだ1枚の片道乗車券にすることができ、乗車券の距離も長くなって、実質的な「往復」運賃が安くなります。

 たとえば、東京~金沢間を北陸新幹線で移動する場合、片道乗車券は7340円。往復乗車券は片道2枚分の1万4680円になります。営業キロが450.5kmのため、往復割引は適用されません。

 しかし、復路は北陸新幹線ではなく北陸本線と東海道新幹線を利用するなら、東京から北陸新幹線、北陸本線、東海道新幹線を経由して東京まで「一周」する片道乗車券1枚(営業キロ1073.0km)にまとめることができます。その金額は1万2960円で、東京~金沢間を北陸新幹線で往復するより1720円安くなります。

 このように、ある程度長い距離を移動するなら、工夫次第で安くすることができます。また、往復乗車券の割引と長い距離の片道乗車券は、規則上は所定の運賃で発売される「普通のきっぷ」。乗車当日でも購入できますし、払い戻しや変更などでは割引きっぷより制約が少ないといった利点もあります。こうしてことも考慮して、あえて「普通のきっぷ」を買うという手もアリでしょう。

【了】

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