陸自の新型試作りゅう弾砲、特徴や運用は? 「装輪」「155mm」「りゅう弾」の意味

その名の「155mm」や「装輪」はなにを意味する?

 第二次世界大戦ごろまで、りゅう弾砲の口径(砲身の直径)は国によってまちまちでしたが、第二次世界大戦終結後に起こった冷戦で、西側諸国がNATO(北大西洋条約機構)、東側諸国がワルシャワ条約機構という軍事同盟をそれぞれ創設し、使用する兵器の規格の統一を進めたことから、旧西側諸国に属する国の軍隊では口径105mm、155mm、203mm、旧東側諸国に属する国の軍隊では口径122mm、152mm、203mmで、ほぼ統一されています。

 現在各国が使用しているりゅう弾砲の射程は、おおむね30kmから40km程度ですが、ロケットブースターを装着して射程を70km程度まで延ばした、「VLAP」と呼ばれる砲弾も開発されています。

Large 180618 15h 02

拡大画像

陸自「99式自走155mmりゅう弾砲」は、無限軌道(いわゆるキャタピラー)で49.6km/hでの自走が可能(画像:陸上自衛隊)。

 陸上自衛隊は現在、「203mm自走りゅう弾砲」、「99式自走155mmりゅう弾砲」、「155mmりゅう弾砲(FH70)」の3種類のりゅう弾砲を保有しています。

「自走」とは読んで字の如く、自ら走れるという意味で、「203mm自走りゅう弾砲」と「99式自走155mmりゅう弾砲」はキャタピラー式の装甲車輌に、それぞれ203mmりゅう弾砲と155mmりゅう弾砲を搭載しています。

 実のところ「キャタピラー」はアメリカ企業であるキャタピラー社の登録商標で、一般的に英語では「クローラー」または「トラックベルト」、日本語では「無限軌道」と呼ばれます。無限軌道を用いて走行する車両は「装軌車両」と、タイヤを用いて走行する車両は「装輪車両」と呼ばれています。つまり前出の「装輪155mmりゅう弾砲」は、タイヤを用いて走行する車両に、155mmりゅう弾砲を搭載しているということになります。

この記事の画像をもっと見る(7枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 180618 15h 02
  • Thumbnail 180618 15h 03
  • Thumbnail 180618 15h 04
  • Thumbnail 180618 15h 05
  • Thumbnail 180618 15h 06
  • Thumbnail 180618 15h 07
  • Thumbnail 180618 15h 01

最新記事

鉄道運行情報(外部サイト)

  • 「最新の運行情報はありません」

コメント

1件のコメント

  1. アーチャー程凝ってなく(アーチャーには自動装填など豪華装備)、カエサル程割り切ってなく(カエサルは普通の6輪トラック)。いかにも自衛隊らしい中途半端な装備だなこれ