陸自の新型試作りゅう弾砲、特徴や運用は? 「装輪」「155mm」「りゅう弾」の意味

防衛装備庁は試作「装輪155mmりゅう弾砲」の概要を公開しました。わかる人にすればどのような装備なのかすぐわかる、ド直球なネーミングです。わからない人に向け、その特徴や運用などを基礎から解説します。

先任は富士重工製水平対向エンジンつき

「155mmりゅう弾砲(FH70)」は車両による牽引で移動するタイプのりゅう弾砲で、陸上自衛隊では三菱ふそうが製造する7tトラックに、砲弾の積み下ろしに使うクレーンや牽引装置などを装備した「中砲けん引車」によって牽引されて移動します。

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「155mmりゅう弾砲(FH70)」は西独(当時)、英、伊の共同開発で、陸自に配備されているものは日本製鋼所のライセンス生産品(画像:陸上自衛隊)。

 実は「155mmりゅう弾砲(FH70)」もまったく自走できないという訳ではなく、陣地(発射位置)に展開後の移動などの短距離移動用に、排気量1800ccのガソリンエンジンが搭載されています。このエンジンは富士重工業(現スバル)が開発したもので、クランクシャフトをはさむ形でシリンダーを左右に水平に配置して、遂になるピストン同士が向かい合うように上昇・下降する構造から「水平対向エンジン」と呼ばれています。スバルは自社の乗用車の全車種に水平対向エンジンを使用していますが、スバル以外ではトヨタとスバルが共同開発したスポーツカーの「86」と、ポルシェ911などでしか使われていません。

 陸上自衛隊の駐屯地祭や、毎年8月に開催される「富士総合火力演習」などでは、「155mmりゅう弾砲(FH70)」が自走することがあります。もし自動車ファンの方が足を運ばれる機会があれば、いまでは希少種となった水平対向エンジンの音を楽しまれてはいかがでしょうか。

「155mm自走りゅう弾砲(FH70)」は1983(昭和58)年から400門以上が調達されましたが、老朽化に加えて、2013年末に策定された、おおむね10年間の防衛政策を定めた「防衛大綱」で、陸上自衛隊の砲の定数(上限)を300門に定めたこともあって、順次退役が進んでいます。今回防衛装備庁が試作品の写真と概要を公開した「装輪155mmりゅう弾砲」は、「155mmりゅう弾砲(FH70)」の後継砲として、配備が予定されています。

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コメント

1件のコメント

  1. アーチャー程凝ってなく(アーチャーには自動装填など豪華装備)、カエサル程割り切ってなく(カエサルは普通の6輪トラック)。いかにも自衛隊らしい中途半端な装備だなこれ

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