戦車と自走砲、なにが違うの? 総火演の見方も変わるおさえておきたい基礎知識
同じように見えて、実は違う装甲の厚さ
戦車と自走砲の射撃方法が違うということは分かりました。しかし、ほかにも違う点があります。それが車体の装甲の厚さです。
戦車は戦車と戦うことを想定しています。もし、相手の戦車からの射撃を受けてしまった場合に、少しでも車体と乗員を守るため、装甲は非常に厚くなっています。現代では、装甲が厚くても貫通できる弾が開発されています。その弾から身を守るために、弾が車体に当たった瞬間に爆発する装置を取り付け、これが爆発することで威力を相殺する「爆発反応装甲」や、対戦車ミサイルなどの弾が直接車体に当たらないようにするフェンス状の「ケージ装甲」、そして必要な箇所に防御力を追加することができる「増加装甲」など、ほかにも多くの防御システムがあります。
対する自走砲の装甲は戦車ほど厚くありません。それは、想定される攻撃が敵の自走砲や迫撃砲などからの射撃だからです。
自走砲の撃ち出す弾は点(着発)と面(曳下)で攻撃することができます。その使い分けをたとえると、点で攻撃する場合は、敵の防御陣地をピンポイントで攻撃する場合などが多いです。対する面での攻撃は、敵の車両や歩いている歩兵に向かって攻撃する場合が多いです。
そのため、自走砲の装甲厚は、敵からの面での攻撃時に、自らの上空で爆発した弾の破片から、車体と乗員を守れる程度の装甲厚になっています。これはたとえば戦艦が、自ら搭載する砲の直撃を受けても防ぎきれる装甲を施したのと、発想としては同じものです。
軍事ネタいらねーよ。自衛隊は好きだけど、乗り物ニュースを名乗っておきながら軍事ネタは不快。
お前のコメントが不快
いいか、「自走砲は戦車と一緒だぜヒャッハー」と軍トップ自体がやらかして壊滅した部隊もあるんで見分けには気をつけろよ。