自動運転バスは地域交通を救うか 各地で進む実験、見えてきた課題

官民でクルマの自動運転にまつわる技術開発が進められるなか、バスの分野でも実験的な導入が始まっています。バス業界の慢性的な人手不足を補い、新たな地域交通を担う存在としても期待が高まっていますが、課題も山積しています。

揺れる地方のバス、自動運転車はその救世主となるか

 公共的な交通を担うことを目的とした自動運転バスの実証実験が全国で行われています。たとえば、2018年9月には小田急電鉄と江ノ島電鉄、神奈川県が協力して行う江ノ島周辺の公道での走行実験がスタート。10月には茨城県日立市の「ひたちBRT」一部路線でも実験を開始しました。

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2018年10月から、「ひたちBRT」のうち3.2kmの区間で自動運転バスの実証実験が行われている(画像:国土交通省)。

 こうした自動運転バスの実験は、政府主導によるプロジェクトの一環。バスに限らず自動運転の実用化やルールの整備、システムの実証を進めるべく、国土交通省が2016年に「自動運転戦略本部」も立ち上げています。以来、ここ1~2年のあいだ地方を中心に全国各地で自動運転の実証実験が行われてきました。

 特に地方の過疎地域などでは、バス路線の採算性が低いうえ、さらに深刻な運転手不足が課題となっています。運転手を必要としない自動運転バスはその両方の課題を解決する存在として、期待が寄せられています。

 実験に使われる車両は、小型カートからワンボックスカータイプ、小型バス車両まで様々ですが、先に挙げた江ノ島や日立市で使われるのは、コミュニティバスなどで一般的な日野自動車の小型バス「ポンチョ」をベースに改造された車両です。

 道路に埋め込まれた「磁気マーカー」を車両のセンサーで感知し、さらにGPSを組み合わせて、自動で車線や走行ルートを維持するというもの。また、光により物体の検知と距離の測定を行うシステム「LiDAR(ライダー)」を車体の前方、側方、後方に備えており、障害物を検知すると自動でブレーキがかかるほか、ウィンカーも自動です。また、カメラやセンサーの情報を通じた遠隔監視システムにより運行状況が把握され、車内外の安全性も確保されるといいます。

 日立市での実験ルート上には、廃止された日立電鉄線の跡地を利用したバス専用道を走行する区間があることも特徴です。12月には、東日本大震災によって被災したJR大船渡線を活用した「大船渡線BRT」のバス専用道区間でも、中型の自動運転バスによる走行実験が行われる予定。自動運転は段階に応じてレベル分けがなされていますが、これまでも一般車の来ないバス専用道では、公道空間より高度な実験が行われてきました。

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コメント

5件のコメント

  1. 愛知万博のIMTSはトラブル続きで会期の半分も運転できてなかった。無人運転なんて正直いっね無理な技術だ。見切りをつけた方がよい。

    • 深刻な運転士の人手不足解消も狙った開発なんです。

      このままでは公共交通はますます先細りしてしまいます。

      見切りをつけてどうすんですか?

      無人化以外に解消法があるというんですか?

    • 13年も前の話をされても困りますなあ あのGoogleも計画を始める前の昔です

      バスはエンジンも大きく、スペースにも余裕がある

      数十個のセンサー、強力な高性能コンピューターを搭載するのに乗用車よりハードルは低い

      無人化はせず運転手の代わりに免許の無い運賃係をアルバイトで探す事もできる

      多くの地方ローカル線も自動運転バスで置き換えた方がより低コストで便利になるでしょうね

    • いろいろと実験を重ねた末に「一般車とは完全に分離した専用道路と特注車両の組み合わせがベストだ」という結論になり、それって新交通システムを1両編成で運用するのと一緒じゃん、ってツッコミが入るというオチを予想します。

  2. 完全自動運転は実現してもらわないと困ります。

    現在の有人運転と同等レベルの動きがデフォになった時に、今の20代~40代の運転士さんたちが足腰立たなくなっているかどうか、という瀬戸際なんじゃなかろうか?

    少なくとも、ルートが決まりきっている、街中の路線バスくらいは早急に必要だろう。

    とりあえずは、そこで浮いた運転士さんたちを高速バスなり貸切(観光)バスに乗務してもらうことで、応急処置をとりたい。

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