米海兵隊F-35B、地味に初実戦をこなす 明暗分かれる歴代名/迷戦闘機のデビュー模様

新兵器の投入が戦況を覆すというのは、フィクションではよく見られる筋書きですが、実際のところはどうでしょうか。歴史に名を残す戦闘機のデビュー戦を見てみると、やはり名を残すだけあって相当のインパクトを与えたものも見られます。

地味なのはまだマシ、デビュー戦の不名誉な記録

 アメリカが開発したF-22は、いかなる戦闘機に対しても空対空戦闘で負けないことを目的に開発された戦闘機で、開発を担当したロッキード・マーチンはF-22に対して「Air Dominance(航空支配)」というキャッチフレーズを与えていますが、2018年10月の時点で一度も空対空戦闘を行なっていません。F-22の初の実戦は2014年9月に行なわれた、イスラム原理主義武装勢力「ダーイシュ」(ISIS)に対する精密誘導爆弾による爆撃で、ほかヨーロッパのユーロファイター「タイフーン」とダッソー「ラファール」、ロシアのSu-34も、イスラム原理主義武装勢力に対する地上攻撃で実戦デビューを果たしています。

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湾岸戦争に参加したイギリス空軍のトーネードIDS(GR.1)。写真はアメリカ空軍博物館の展示機(画像:アメリカ空軍)。

 一方で、20世紀に実用化戦闘機のほとんどは国家間の大規模紛争で実戦デビューを果たしていますが、デビュー戦の結果が芳しくなかったため、評価が急落してしまった戦闘機も少なくありません。

 イギリス、ドイツ(当時は西ドイツ)、イタリアの3ヵ国が1970年代に共同開発したパナヴィア「トーネードIDS」は、1991(平成3)年の湾岸戦争で実戦デビューを果たしていますが、イタリア空軍のトーネードは、イタリアを出発した16機のうち14機が空中給油に失敗してイタリアに引き返し、かろうじて到着した2機のうち1機もイラク軍に撃墜されて乗員が捕虜になるという、なんともしまらないデビュー戦となってしまいました。またイギリス空軍の「トーネードIDS」も、対地攻撃で少なからぬ戦果を上げてはいますが、低空を飛行して爆撃するという運用を行なったため、イラク軍の対空砲火により6機が撃墜されるという、苦い実戦デビューを果たしています。

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