土砂崩れ道路復旧のべ8km レア重機も出動した北海道地震、自衛隊重機部隊の戦い(写真14枚)
自衛隊だけのレアな重機も
重機が道路啓開をする現場を見てみると、一番活躍しているのは油圧ショベルでした。そして、そのショベルが取り除いた土砂を積載するダンプも忙しそうに走り回っています。
そうした作業現場にて、ちょっと変わった油圧ショベルがほかの重機と一緒に作業しているのを発見しました。それが、自衛隊だけが持つ特殊な油圧ショベル「掩体(えんたい)掘削機」でした。
「掩体掘削機」とは、油圧ショベルのアーム部分に360度回転する機構を備えています。それによって、一般的な油圧ショベルのように内側へ土をかき集める動きに加え、土砂を外側へかき出すことができます。これにより、油圧ショベルの車体が入っていけないような狭い場所や、細かい所の土砂もアームが届く限り掘削することができるのです。
この「掩体掘削機」はあまり数が多くなく、目にする機会も少ないのですが、自衛隊ならではの装備といえるでしょう。
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ちなみに、一般的な建築現場で見られる重機が持っていない装備も取り付けられています。それが「管制灯火装置」です。
この装置は自衛隊車両全般に取り付けられていて、「ロータリースイッチ」と呼ばれる切り替えレバーを操作することによって、通常のライトを豆電球程度の明るさまで落とすことができます。こうすることによって、光が目立ちやすい夜間であっても、敵にコチラの行動を暴露することなく作業することができます。ただし、油圧ショベルや掩体掘削機の場合は、安全管理と作業効率化のために、アームに取り付けられた作業ライトにカバーを掛けて作業します。
画像見て理解したが、人の腕で言えばひじの間接の前でぐるりと回転できるわけだ。
たしかに普通の重機では見かけない。