軍用機、なぜわざわざ空中で給油? 日本周辺、2年で事故2件 それでも実施するワケ

軍用機の空中給油には、事故のリスクがあります。にもかかわらずなぜ、わざわざ空中で実施するのでしょうか。また空中給油の事故、地上への影響を過度に心配する必要はありません。

なぜわざわざ空中で給油するの?

 なぜ接触というリスクをおかしてまで、空中給油をする必要があるのでしょうか。それは戦闘機など軍用機の能力は、空中給油機の支援がなければ、その能力を数分の1しか発揮できないためです。

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KC-130J「スーパーハーキュリーズ」から空中給油を受ける、F-35B「ライトニングII」(画像:ロッキード・マーチン)。

 空中給油機の役割は、単に航続距離を延ばすだけではありません。あらゆる航空機にも言えることですが、戦闘機の最大搭載量(重量)は最大離陸重量を上回ります。簡単に言えば、その重さで飛べる(巡航できる)けど離陸はできない、という状態がありうるということです。もちろん燃料にも重さがあり、よって、たとえば重い爆弾やミサイルを搭載し燃料も満タン状態だと最大離陸重量を越える場合、燃料を減らして離陸し、しかるのちに空中で給油してやればよいということになります。そうすることで、戦闘機の搭載量の上限を事実上、引き上げることができるのです。

 また、近年はネットワークを活用した作戦が重要視されており、空中で作戦をアップデートすることで、即座に目標に対する攻撃を行えるような作戦が主流になりつつあります。これを行うにはつねに滞空している必要がありますから、空中給油機が欠かせません。飛行場にいちいち戻って再出撃しては、時間が掛かりすぎ非効率的だからです。

 こうした事情から、特にアメリカ軍は空中給油機を非常に大切にしており、全世界の8割に相当する600機もの空中給油機を保有しています。またアメリカ海軍などは、先駆けて無人機化するなどの取り組みを進めています。

 不意の接触、特に夜間におけるリスクは決して無視することのできない問題ですが、今後も空中給油機がなくなることは決して無いでしょう。

【了】

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  1. 潜水艦も水中給油とかするのかな?

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