バスが「手放し運転」 日本唯一、「鉄道」の特徴を併せ持つ「ガイドウェイバス」とは

手放し運転、法律的にOKなの?

 しかし、高架区間はいくら専用道とはいえ、バスで手放し運転を行うのは法律的に許されるのでしょうか。それには、この区間が「道路」ではないことが関係しています。

 高架区間は、案内軌条にそって案内輪で誘導されるという特性から、路面電車などと同じ「軌道法」が適用されています。国には「案内軌条式鉄道」として登録されており、「ガイドウェイバス志段味(しだみ)線」という路線名も存在。このため、運転手は軌道法の適用区間でハンドルを操作してはいけないことになっていて、アクセルとブレーキ操作しか行いません。方向転換も案内輪によって行われるので、ハンドルは勝手に動きます。

 ガイドウェイバスの車両を保有し、志段味線を管理する名古屋ガイドウェイバス株式会社によると、小幡緑地駅から高蔵寺駅にかけては地上の一般道を走るため、運転手はバスと鉄道両方の運転免許を取得しているとのこと。「ハンドルを握っていないことに、案外お客様は気づいていないようで、沿線の小学生が社会見学に来た際にそのことを伝えると、驚きの声が上がるんですよ」と教えてくれました。

 高架区間は眺めもよく、車窓も見どころ。名古屋ガイドウェイバスは次のように話します。

「矢田川や名鉄瀬戸線、名二環(名古屋第二環状道)をまたぐ地点は、高架がさらに高くなるので見晴らしが良いですね。名古屋駅周辺の高層ビル群のほか、遠くに岐阜・長野方面や滋賀方面の山々を望めるところもあります。大曽根行きだと、白沢渓谷駅から川村駅のあいだにある60パーミルの下り坂(1000m進むと60m下がる)を走るのを、ジェットコースターのような感覚で楽しむ方もいらっしゃるようです」(名古屋ガイドウェイバス)

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高架区間では、運転手はハンドルに手をかけていない(風来堂撮影)。

 このように眺望がよい反面、高架区間は風や雪に弱いというデメリットも。除雪が難しいため、高架に上がる前の「モードインターチェンジ」(案内輪での走行に切り替わる地点)において、車両についた雪を社員総出で高圧洗浄機を使って落とすなどしています。

 名古屋ガイドウェイバスによると、日本唯一の方式を採用したこのバスに乗車するため、遠方からやってくる人も多いとのこと。同社は毎年、春と秋に沿線施設や見所をめぐるウォーキングイベントも開催するなど、地域の活性化にも一役買っているようです。

【了】

※記事制作協力:風来堂、やまだともこ

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コメント

5件のコメント

  1. ピーチライナー桃花台交通もガイドウェイバスにしていれば 高蔵寺を経由して大曽根まで直通ン点出来たろうに… ピーチライナー廃止後にガイドウェイバスに造り変えるという考えはなかったのだろうか

    • 検討してますよ。幅が足りないから改修利用は無理という結論。

  2. 「ガイドウェイバス」は社名でしょ。
    路線名は「ゆとりーとライン」じゃないの。
    これだから実情を知らないよそ者が書くと違和感が出来るんだよ。。。

    • 鉄道路線としての路線名は「ガイドウェイバス志段味線」なので、どっちも間違いですね

    • 記事にコメントするによそ者とかの仕切りがあるのかよ?
      度頭が煮えてんのか?