ボーイング最新給油機KC-46A初納入 原型は767…どんな飛行機? 日本と浅からぬ縁あり
767と日本の浅からぬ縁
767は日本とも縁が深く、また日本に大きな影響を及ぼした航空機でもあります。
ボーイングは1970年代初頭、767の対等な共同開発を日本へ打診、これは日本側の意志決定の遅れから実現しませんでしたが、最終的に日本の航空産業は、767の16%の製造を請け負っています。これにより両者の関係は深まり、767に続いて登場した「777」では21%、2006(平成18)年に生産が開始された「787」では35%にまで、日本の航空産業の参画比率は上昇しました。767によって開かれた、ボーイング製旅客機製造への参画は、日本の航空産業にとって、業界全体を支える屋台骨というべき事業になっています。
航空機メーカーが新型の旅客機や貨物機を開発する際には、メーカーに開発・製造を決断させるだけの十分な発注を行い、計画の後ろ盾となる航空会社が必要で、その後ろ盾となる航空会社を航空業界では「ローンチ・カスタマー」と呼びます。767では、JAL(日本航空)が胴体を延長した「767-300」の、ANA(全日空)が767-300の航続距離延長型「767-300ER」を貨物機へと改修した「767-300BCF」の、それぞれのローンチ・カスタマーとなっています。
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