陸自に新設「機甲教導連隊」どんな部隊? 戦車も偵察も担当 前身から追う設置の経緯

陸上自衛隊に「機甲教導連隊」が誕生しました。隊内で教官を務める部隊なのですが、前身は「戦車教導隊」「偵察教導隊」など3つの部隊でした。ひとつになったのにはもちろん、人手不足とは異なる理由があります。

新編された「機甲教導連隊」とは?

 今回、新編された「機甲教導連隊」は、これまで別々に編成されていた戦車教導隊と偵察教導隊をひとつにするもので、これにより陸上自衛隊は、機甲科職種における各種教育を一元的に管理でき、より効率よく学生教育や調査研究に資することを可能にする、としています。なお同連隊には、もともと駒門駐屯地に駐屯し新人機甲科隊員の教育などにあたっていた、東部方面混成団隷下の第1機甲教育隊も合流します。

「第1機甲教育隊」は、1962(昭和37)年に「第106教育大隊」を前身とした部隊として発足し、時を同じく2019年3月25日付けをもって解隊されています。

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駒門駐屯地で歓迎される戦車教導隊(武若雅哉撮影)。

 この背景には、陸上自衛隊が同じく新編した「即応機動連隊」と「戦闘偵察大隊」という部隊が密接に関係しています。

「即応機動連隊」とは、これまで普通科(いわゆる歩兵)、特科(いわゆる砲兵)、機甲科(いわゆる戦車兵・偵察兵)の3つの職種ごとに編成されていた部隊を、統合しひとつの部隊として新編したものです。この連隊には、連隊本部、普通科部隊、機動戦闘車部隊、火力支援部隊が編成されています。これは高い機動力と輸送性をもった16式機動戦闘車の導入により実現した編成で、第8師団(熊本)と、第14旅団(香川)がすでに即応機動連隊を新編しています。

「戦闘偵察大隊」とは、「即応機動連隊」などの機動力を生かして運用される部隊が展開したあとの広大な地域における、部隊や隊員間の情報共有を可能にするために編成された部隊です。指揮通信システムなどを整備し、高い監視能力を持つ16式機動戦闘車を配備、強固なネットワークシステムを構築することが期待されています。

「機甲教導連隊」は、このふたつの部隊の教育訓練と調査研究を効率的に支援することを目的のひとつとして新編されました。

 具体的には「戦車教導隊、第1機甲教育隊、偵察教育隊が担ってきた教育訓練を機甲科として一元化することによって効率化を図る」「広域流動化する戦場において『戦略機動』『情報共有』『強硬手段による偵察』を可能にする」「より効果的な機甲戦力の運用を求められる、機動戦闘車中隊、偵察戦闘大隊などの16式機動戦闘車を装備する新たな部隊の指標部隊としての役割を持つ」という特徴が挙げられます。

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