平成の新幹線、どれだけ速くなった? 昭和の研究結実、360km/h運転は令和へ持ち越しに

コンピューターの進化がスピードアップの強力な後押しに

 平成の新幹線速度向上はここから大きな発展を遂げます。コンピューターシミュレーションの進化で最適形状を検討することが容易になり、車両の先頭形状や台車カバー、パンタグラフ周辺は空力音を抑制し、トンネル突入時に発生するドーンという騒音の原因となる微気圧波も低減する形状に改められました。

 最初の目標は高速運転時に騒音を基準値以下に抑えることでしたが、新幹線の「商品力」は速達性だけではありません。到着までの数時間を過ごす車内の快適性、乗り心地も非常に重要な要素です。

「のぞみ」に使われた300系電車は270km/h運転と引き換えに、非常に揺れが激しく乗り心地の悪い列車になってしまいますが、これもトンネル内で車両側面を流れる空気が渦を作り、パンタグラフがある車両や最後尾車両の車体を揺さぶっていることが分かってきます。

 後の車両では、先頭車両としてトンネルに突入する時だけでなく、最後尾になった時も空気の影響を受けにくい形状になり、さらに揺れを吸収するアクティブサスペンションが搭載されました。新幹線は高速化だけでなく、より快適さを求める方向にも進化を遂げてきたのです。

 新元号「令和元年」となる2019年の5月に落成するJR東日本の次世代新幹線試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」は、2030年の北海道新幹線札幌延伸に向けて、営業速度360km/h化を実現するための試験を行います。2005(平成17)年に製造された試験車両「FASTECH 360」が果たせなかった360km/h営業運転という「平成の宿題」を新時代に達成できるのか、いま新たな時代が幕を開けようとしています。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. グランドひかりは騒音でダメ出しだったのか!
    確かに同じ主要駅のみの停車駅でも東京から博多で最速列車ではなかったし
    、でもあの食堂車が好きだったが時代と速度の進化では仕方のないことなのかな、寝台あさかぜ、博多を観光してグランドひかりで帰る行程をよくやったもんだけど、確かに今の700系グループは加速良し、減速良しだからね
    一部のこだまに0系や100系が残っていた時代は速達列車にも影響が出たとも聞いたし、しかしデザイン的には0系と300系が好みだが山陽新幹線のトンネルコンクリート片落下では空調システムが天井に配置されていた0系が幸いしたと聞いたが、やはり0系最強?w

  2. その「進化」で、高速道路の制限アップも一緒にしてもらいたいね
    これから自動化が進めば、事故も減ってスピードアップしても増加したりしないだろう
    電車が早くなったように日本中の100km/h区間も120km/hにしてもらいたいね

    • 何と愛でたいコメントだことよw