米空軍仕様CV-22「オスプレイ」、海兵隊仕様との差異と日本国内一般公開の背景とは?

なぜ「キャンプ富士」で公開?

 CV-22は2019年5月現在、アフガニスタンでの対テロ作戦においてその性能をいかんなく発揮しています。たとえば、2011(平成23)年にはアフガニスタン南部にあるカジャキ渓谷で実施された、テロ組織「タリバン」の幹部を急襲する作戦に参加し、夜間に低空飛行で目標地域に侵入して特殊部隊を輸送する任務を遂行しています。しかし、2010(平成22)年4月にはそのアフガニスタンで、CV-22にとっては初となる墜落事故が発生しており、厳しい環境などがもたらす同地での任務の過酷さをうかがい知ることもできます。

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アメリカ海兵隊仕様のMV-22「オスプレイ」。レーダーの有無など細かいところでCV-22との差異が見られる(2018年5月5日、稲葉義泰撮影)。

 それでは、このようにただでさえ特殊な機体であるCV-22を、それも空軍ではなく海兵隊のイベントで公開した意図とは一体何でしょう。最も考えられるのは、北朝鮮情勢との関連ではないかと筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は考えます。さすがに、2019年5月に北朝鮮が相次いで発射したミサイルへの対応ということは考えにくいですが、これまで北朝鮮側が、依然として非核化の意思を見せていないことを念頭に、軍事的なオプション、それも特殊部隊などを用いた限定的な作戦というオプションをアメリカは残している、という意思を見せつけるために、あえて注目度の高いイベントにCV-22を参加させて観衆の目をひきつけることを狙ったとも考えられます。

 今後、CV-22がイベントに参加する際には、その特殊な装備のほかに、その背後にあるかもしれない意図にも思いを巡らせてみる、というのも、ひとつの味わい方といえるかもしれません。

【了】

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