GWも渋滞なし、高速バスの約9割が定刻運行に 新名神「三重県区間」の開通効果

並行する東名阪道のほか、国道1号、23号の交通量も減少しました。

 国土交通省中部地方整備局やNEXCO中日本名古屋支社からなる「新名神・東環開通効果検討会議」は2019年6月11日(火)、3月に開通した新名神の三重県区間(新四日市JCT~亀山西JCT)における交通状況および開通効果を発表しました。

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新名神の菰野IC~鈴鹿PA間(画像:NEXCO中日本)。

 開通1か月時点における当該区間の交通量は、1日あたり4万4100台でした。並行する東名阪道(四日市JCT~亀山JCT)は、新名神の開通により交通が分散されたことで交通量が3割減の6万7600台となり、前年同期の1か月間に95回発生していた渋滞は、21回にまで減ったそうです。

 開通効果は高速道路だけでなく、四日市市内などで慢性的な渋滞が発生していた国道1号、23号にも及び、それぞれ交通量が1割減。そのぶん、新名神と東名阪道を合わせた交通量は、約1割増加したといいます。

 また、2019年ゴールデンウイーク期間中における新名神と東名阪道を合わせた交通量は、東名阪道だけだった前年同期と比べて約4割増加。三重県内では伊勢志摩地域で約1.9倍、東紀州地域で約1.3倍、伊賀地域で約1.1倍、それぞれ観光客数が増加したそうです。それにもかかわらず、東名阪道で20km以上の渋滞が発生した回数は1回で、前年同期の6回から大幅に減少。新名神においては、GW期間中でも渋滞が発生していません。

 また、今回の開通により、高速バスの定時性も大幅に向上しています。新名神の開通以前、名古屋方面と伊賀・南紀方面などを結ぶ休日の高速バスは、東名阪道の渋滞により遅延が常態化していたところ、開通後は約9割が定刻運行になったとのこと。従来は、遅延しているバスの到着を待つことなく、あらかじめ用意した車両で始発地を定刻発車するために、予備車両とドライバーを余分に確保する必要があったといいますが、定時性が確保され、車両1台での折り返し運行ができるようになったそうです。

【了】

【画像】GWの交通量は大幅増、しかし渋滞は減少

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コメント

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3件のコメント

  1. 確かに亀山から名阪国道逸れて1号と23号で豊橋までスムーズだったな

  2. 勝負はお盆でしょ
    多分渋滞発生するよ。

  3. 一方で、長島温泉がらみか伊勢湾岸とか、草津~信楽間はかなり長い渋滞が発生。
    渋滞予測が外れたケースだったようだ。事故が多発した影響もあるのか。
    大津~高槻の新名神の開通が待ち遠しい。