引退進む「国鉄型」通勤電車、どこに行けば会える? 各地で「最後」の活躍続く

引退が決まっている電車も

 奈良線と大和路線は、一部の普通列車が103系で運転されています。和田岬線はすべての列車が103系ですが、ごくたまにJR発足後に製造された電車が代わりに走行。播但線の普通列車は大半が103系で運転されており、一部の普通列車のみJR発足後の電車です。加古川線の103系は、加古川~西脇市間を中心に運転されています。

 JR九州の103系は、福岡近郊の筑肥線・唐津線 筑前前原~西唐津間で運転。同線は福岡市営地下鉄空港線と接続して相互直通運転を行っていますが、空港線に乗り入れているのは現在、JR発足後の新しい電車だけです。

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和歌山線など関西の105系はまもなく引退する予定(2017年3月、草町義和撮影)。

 105系は地方路線の普通列車用として、1981(昭和56)年に製造されました。仕様や性能は103系に近いですが、比較的長い編成を組まないと走れない構成だった103系に対し、105系は短い編成でも走れるようにしたのが特徴です。のちに103系を改造して105系に編入した車両が登場し、見た目が103系にそっくりな車両もあります。

 JR東日本とJR西日本が合計125両を引き継ぎましたが、JR東日本の105系はすでに消滅。JR西日本の105系は近畿地方と中国地方に約90両が残っています。

 中国地方では、山陽本線の岡山~福山間と新山口~下関間、福塩線、宇部線、小野田線の一部の普通列車で105系に乗ることができます。2019年3月31日時点で新型車両への置き換え計画はありません。

 近畿地方の105系は103系を改造した車両で、和歌山線、桜井線、紀勢本線(和歌山~和歌山市間と紀伊田辺~新宮間)の一部の普通列車で使われています。しかし、2019年3月のダイヤ改正で、新型車両の227系1000番台電車がデビュー。これに伴い、近畿の105系は秋ごろに引退の予定です。

【写真】懐かしの「国鉄型」通勤電車たち

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コメント

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2件のコメント

  1. 筑肥線、間違えてる?

    • こてー 様

      平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
      乗りものニュース編集部です。

      このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

      これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう、
      何卒よろしくお願い申し上げます。