北陸・上越新幹線「E7系・W7系」どんな車両? 260km/hで走る「かがやき」「はくたか」

将来は上越新幹線でスピードアップ

 車体の塗装は白をベースに、先頭や屋根は青。このほか、銅色を帯の色に使っています。1編成はE5系より2両多い12両で、金沢寄りの先頭車(12号車)は「鉄道版ファーストクラス」といえるグランクラス。続く11号車がグリーン車で、残り10両は普通車です。車両数やデザインは異なりますが、E5系と似た構成になりました。車内は日本の四季や伝統を織り込んだデザインを採用しています。

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デザインは異なるがE5系に続いてグランクラスを設けた(2015年2月、草町義和撮影)。

 近年進んでいる鉄道車両のモバイル機器対応はさらに進化。これまでの新幹線車両はコンセントがないか、あるいは一部の座席のみコンセントを設けていましたが、E7系とW7系は初めてすべての座席にコンセントを設置しました。E5系に比べると最高速度が遅く、電源容量に余裕があったことから「全席コンセント」が実現したといいます。また、グランクラスとグリーン車には最新タイプの空気浄化システムも搭載しました。

 E7系は北陸新幹線の延伸開業に先立つ2014(平成26)年、東京~長野間の「あさま」で運転を開始。2015年の延伸開業後はE7系とW7系が「かがやき」「はくたか」「つるぎ」でも使われるようになりました。2019年4月1日時点の車両数はE7系が264両。W7系は134両です。

 2019年からは、上越新幹線「とき」「たにがわ」の一部にもE7系が導入されました。2022年度末までに上越新幹線のすべての列車がE7系に統一される計画です。なお、上越新幹線の営業最高速度は240km/h(一部の区間で275km/h運転を一時的に実施)ですが、E7系の導入と線路施設の改良により、将来は275km/hに引き上げることが計画されています。

 ちなみに、東北新幹線では通常運転されていませんが、仙台~金沢間を直通する団体臨時列車がE7系で運転されています。

【了】

【写真】「日本の伝統」盛り込んだ車内

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コメント

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8件のコメント

  1. 清々しい陸の旅が期待出来そうだな

  2. 結局 ある「制約」でいっていることは最高速度が法令で抑えられているということのようですが
    なぜ抑えられているかの説明が欲しかった。

  3. これから増備されるJR東日本E7系は、グリーンを基調としたカラーリングになればいいなあ。

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