新型保守用車「SMART-i」東北新幹線などで試験導入 ポイントなどを検測 JR東日本
JR東日本が「新幹線線路設備モニタリング装置」を搭載した新型の専用保守用車「SMART-i」を試験的に導入。「SMART-i」はレールと枕木を固定する金具の検測や、ポイントなどのゆがみの測定を行います。
試験導入は2021年3月まで
JR東日本は2019年10月3日(木)、「新幹線線路設備モニタリング装置」を搭載した新型の専用保守用車「SMART-i」を試験導入すると発表しました。線路のゆがみなどを測定する車両です。
現行でも、E926形新幹線「East i」(電気・軌道総合検測車)を走行させての定期測定や、人や検査装置を用いての検査を実施しています。
「SMART-i」に搭載されるモニタリング装置は、「軌道材料モニタリング装置」「分岐器・軌道変位検査装置」です。どちらも車両の床下に搭載されます。「軌道材料モニタリング装置」はレールと枕木を固定する金具を撮影し画像を解析することで、レール近辺の異常の有無を抽出します。「分岐器・軌道変位検査装置」は、加速度計とレーザーセンサーでポイントや線路のゆがみの測定を行います。「SMART-i」の導入は、検測の精度向上や作業員の労力軽減が目的です。
「SMART-i」の名称は、各種センシング技術を統合し、効率よく効果的な検査を“スマート”に行うことを目指して採用。さらに検測車としてのイメージを踏襲し親しみやすくするため、「East i」の「i」を付与しています。
JR東日本は「東北、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線で、10月から2021年3月まで検測データの精度検証、機器の耐久性、データ解析のシステム構築などの運用に向けた課題について試験を行います。実導入は試験結果を踏まえて検討します」としています。
【了】
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