「全線開通」した三陸鉄道、半年後のいま ラグビーW杯でにぎわうも道路延伸が脅威に

東日本大震災で甚大な被害が出た三陸鉄道。北リアス線と南リアス線が少しずつ運行を再開し、JR山田線の宮古~釜石間も三陸鉄道に移管され運行が始まりました。それから半年。現地はどうなっているでしょうか。

三陸鉄道はいま… 「全線開通」したリアス線に乗る

 北リアス線と南リアス線が比較的順調に復旧した一方で、そのあいだのJR山田線の不通は続きました。同線の内陸部の盛岡~宮古間は2011年3月26日に復旧したものの、残る宮古~釜石間は、震災から3年が経過しても、復旧の見通しが立たなかったのです。当初、宮古~釜石間は、BRT(バス高速輸送システム)による復旧が検討されましたが、沿線自治体の反対にあっていました。

 最終的には2014年1月、JR東日本から三陸鉄道に移管する形で復旧の見通しが立つことになりました。そしてそれから5年後の2019年3月23日、残っていた宮古~釜石間の運行が再開されました。これを機に三陸鉄道の路線名から「南」「北」が外れ、「リアス線」1線のみの鉄道会社として生まれ変わったのです。震災から8年、三陸鉄道の南北一体化は地元の悲願でもありました。

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現在の宮古駅。三陸鉄道とJRの共用利用駅舎になっている(2019年8月、河嶌太郎撮影)。

「リアス線」開通から半年、現地はどうなっているのでしょうか。2019年8月に筆者(河嶌太郎:ジャーナリスト)が訪れると、夏休み期間というのもあってか、かなりの盛況でした。盛岡駅(岩手県盛岡市)から山田線に乗り、宮古駅に降り立つと、駅舎に“変化”がありました。筆者は2016(平成28)年8月にも宮古駅を訪れているのですが、当時JR東日本の所管だった宮古駅の駅舎が、三陸鉄道と共用になっていたのです。かつての三陸鉄道の駅舎は、本社ビルのみの機能になっていました。

【写真】運転再開から半年、宮古~釜石間

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