電車の帯「横」「下」から「縦」「上」に変化のワケ ただの装飾じゃない電車の帯

電車の帯は、乗客に様々な情報を伝える役割を担っていますが、その帯のあり方がここ数年で大きく変化しています。その理由とはいったい何でしょうか。

広告表示にも見られる変化

 ドア周りに旅客の注目がいくのであれば、注目ポイントに情報を集中させようというデザインが生まれます。西武鉄道の40000系電車では、フリースペースや車いすスペースの表示を、ドアのカラーに組み込んだデザインを採用。東京メトロの13000系電車は、幕板部のラインカラーのなかに、これらの表示を組み込んでいます。

 また保安上の観点から、最近の車両では車両番号や非常ドアコックの設置位置を示す矢印を、窓の横に表記する例が増えています。

 鉄道車両のカラーリングはただ人目を引くだけでなく、時代とともに形を変えつつ、利用者に適切な情報を伝える手段として工夫が凝らされているのです。

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西武40000系電車のドア周り。ドアの周囲に車内設備のアイコンを一体化。ホームゲート時代の情報整理を考慮したデザインだ(児山 計撮影)。

 ホームゲートの登場で変わったのはラインカラーのデザインだけではありません。山手線でよく見かけるラッピング電車にも変化が表れています。

 東京都の条例では、車体側面10%未満の面積まで広告を貼ることができます。かつては車体側面の天井から裾まである細長い広告を1両に4枚、もしくは、縦長2枚と窓下に横長1枚を貼るパターンがありました。

 しかしホームゲートが設置されると、窓下のスペースは広告には不向きに。現在はドアと窓の間、戸袋と呼ばれる部分に比較的小型の広告を、1両あたり8枚貼るスタイルが主流です。

 ホームゲートは広告表示にも影響を与えているのです。

【了】

【写真】一目でドア位置が分かる工夫

Writer:

出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。

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コメント

2件のコメント

  1. 中身が薄すぎてビックリ

  2. 旧聞ながら、ドア部分の縦帯塗装のハシリは横浜市営地下鉄(1000型)だと記憶するが、アレの採用の理由は扉間隔の不均等だったりしたのかな?

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