2階建て、展望席… 独創的なアイデアやデザインの特急電車 その歴史を変えた車両5選

鉄道会社の看板とも言える特急電車。各社とも、最新の技術やこだわりのデザインをふんだんに詰め込んでいます。日本の特急電車を語る上で欠かせない車両を5つ選んでみました。

160km/h運転を実現した681系電車

 1987(昭和62)年の分割民営化で発足したJR各社は、その“看板車両”となる新型特急車両の開発に着手しました。JR九州に783系電車が、JR東日本に651系電車などが登場するなか、JR西日本は681系電車を開発し、1992(平成4)年に試作車が登場しました。

 681系電車の使命は、特急「雷鳥」のサービス向上です。大阪と北陸地方を結ぶ「雷鳥」は、1989(平成元)年に登場した「スーパー雷鳥」を含めて1日20往復以上が運行され、JR西日本を代表する列車でした。一方で、車両は長年485系電車が使用されており、「スーパー雷鳥」に使われた編成はリニューアルが行われていたとはいえ、新型車両の登場が待たれていました。さらに、高速道路網が整備され乗客が減少していたことから、スピードアップも課題でした。681系電車は、非常時に素早く停止できるブレーキ性能を確保することで、それまで認められていなかった、踏切がある区間での130km/h運転を実現。最高速度160km/hでの運転も可能な性能も備えていました。車内は暖色系の配色で、落ち着いた雰囲気としています。

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特急「サンダーバード」に使われる681系電車。後ろには、リニューアル後の編成が連結されている(2016年5月、伊原 薫撮影)。

 試作車に続いて、1995(平成7)年には量産車が登場し、「スーパー雷鳥(サンダーバード)」として運転を開始。その後も増備されたほか、北越急行でも導入され、特急「はくたか」としても走り始めます。2002(平成14)年春からは「はくたか」が北越急行線内で160km/h運転を始め、その真価を発揮しました。

 681系電車の製造は1997(平成9)年に終了し、以降は後継車種の683系電車にバトンタッチ。2015年には、北陸新幹線の開業に伴って余剰となった北越急行の車両がJR西日本に譲渡されました。特急「しらさぎ」に転用される一方、製造後20年を迎えたことから車両のリニューアルも行われています。2023年に北陸新幹線が敦賀まで開業した後は、681系電車に再び大きな動きが見られるかもしれません。

【写真】羨望の的、ハシゴを上って運転席へ

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