冬におすすめ「絶景鉄道路線」5選 雪景色 流氷 迫力の海… ローカル線から新幹線まで

列車から流氷満喫 この冬で最後の「車窓」も

釧網本線(JR北海道)

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釧網本線の浜小清水~止別間(村上悠太撮影)。

 例年2月ごろになると訪れる北海道網走エリアの流氷。オホーツク海を埋め尽くす流氷は、釧網本線の冬の風物詩です。毎年流氷のシーズンになると釧網本線の網走~知床斜里間では観光列車「流氷物語号」が運転され、オホーツク海に近接した北浜駅などで長めの停車時間が設定されていたりと、流氷をより満喫できます。

 釧網本線の海沿い区間の駅は駅舎内に喫茶店やレストラン、道の駅などがあり、各駅で下車してみるのもおすすめです。流氷は一度着岸しても、南風が吹くとあっという間に沿岸に離れてしまうため、訪れる際には前夜の風向きも合わせてチェックしましょう。防寒対策も念入りに!

東海道新幹線(JR東海)

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東海道新幹線の三島~新富士間で(村上悠太撮影)。

 最後に紹介するのは2020年3月8日(日)に引退する東海道新幹線700系から眺める富士山です。冬季は晴天日が多く、また空気が澄むことから美しい富士山を見られる日が多くなり、綺麗な富士山が姿を表すと車内の至るところからシャッター音が聞こえてきます。

 同じ東海道新幹線でも車窓を楽しむなら引退目前の700系がオススメです。というのも、実はN700Aなどの最近の新幹線は車両剛性を上げる目的から窓のサイズが小さく設計されているため、より車窓を楽しみたいなら700系の方が開放感もあり、より満喫できます。富士山が長く楽しめる席はE席(グリーン車はD席)ですが、反対側のA席でも下り列車基準で静岡駅を通過して、大きく左カーブした直後に一瞬だけ富士山を見られます。東海道新幹線の700系はすでに定期運用は終わっていますが、今後は臨時列車で運行を続け、2020年3月8日(日)の臨時「のぞみ315号」(全席指定)で東海道新幹線から完全引退する予定です。

【了】

【写真】見納めの風景「700系と富士山」

Writer: 村上悠太(鉄道写真家)

1987年生まれでJRと同い年、鉄道発祥の地新橋生まれの鉄道写真家。車両はもちろん、鉄道に関わる様々な世界にレンズを向ける。元々乗り鉄なので、車でロケに出かけても時間ができれば車をおいてカメラといっしょに列車旅を楽しんでいる。日本鉄道写真作家協会会員、キヤノンEOS学園講師。

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コメント

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1件のコメント

  1. 最後のはマジその通りだと思う。東海道新幹線は車窓に観光要素が多いから、次期モデルチェンジ車を設計する時からは窓のガラス面積拡大を必ずやって欲しい。
    お手本は西武鉄道の「銀色特急」かな。