高速道路などの「インターチェンジ」「ランプ」何が違う?両方が同じ道路にあることも
「ランプ」「IC」実は混在 使い分けているケースも
しかし、一般道のバイパス道路としての自動車専用道などでは、並行する道路との接点について「ランプ」「IC」の名称が混在しています。たとえば、兵庫県の国道2号「加古川バイパス」では「ランプ」、奈良県と三重県を貫く国道25号バイパス「名阪国道」では「IC」の名称が使われています。
国土交通省近畿地方整備局によると、「それぞれ慣習的にそう呼んでいるのではないか」とのこと。首都高速道路も、ICやランプなどの名称について「法令に基づく具体的な定義はない」と話します。
同じ路線で一般道と接続する出入口を「IC」「ランプ」と呼び分けているケースもあります。そのひとつが、兵庫県の六甲北有料道路です。管理する神戸市道路公社によると、それぞれの命名経緯については不明ではあるものの、施設の形状に違いがあるといいます。首都高のように、単純な坂道で高架下の一般道とつながっている箇所を「ランプ」、NEXCOの高速道路のように、料金所を介してループを描くような複数の連絡路で構成される箇所を「IC」と呼んでいるそうです。
ちなみに首都高では現在、「ランプ」という呼称を公式には使っておらず、単純に「出入口」と呼んでいます。かつて、現在の「出入口」を「ランプ」、路線同士が接続する「JCT」を「IC」としていたところ、1995(平成7)年に改めたそうです。なおこの「JCT」について国土交通省は「高速道路相互を直接接続するインターチェンジのことを通常のインターチェンジの概念(中略)と区別するため、用いられている用語です」と説明しています。
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