全国「分断国道」5選 車両通行不能な峠区間に「酷道」区間 改良工事が進む道路も

40年間コツコツ整備 豪雪地帯の車両通行不能区間解消へ

 新潟県内では2つの車両通行不能区間を解消するための工事が進められています。

国道289号「八十里越」(新潟県・福島県)

 新潟市から福島県いわき市までを東西に結ぶ国道289号のうち、新潟・福島県境の峠「八十里越」の前後約20km(新潟県三条市~福島県只見町)が車両通行不能区間となっています。古来、越後と会津を結ぶ街道の一部であり、八里(約32km)の距離があまりの険しさゆえ、一里が十里にも感じられたことから「八十里越」と呼ばれた、といった説があります。司馬遼太郎さんの小説『峠』の舞台にもなりました。

 車両通行不能区間にあたる旧街道は、けもの道に近い状態のようです。これに代わり、14のトンネル、16の橋からなる約21kmの新道を建設する事業が、1986(昭和61)年から進められており、長岡国道事務所は2023年度の開通を目標としています。

 なお、国道289号にはほかに、福島県内の甲子峠(かしとうげ、福島県下郷町~西郷村)にも車両通行不能区間がありましたが、こちらは事業着手から40年以上の歳月をかけ、2008(平成20)年に車道が開通しました。

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国道289号「八十里越」の車道建設状況(画像:長岡国道事務所)。

国道352号「萱峠」(新潟県)

 国道352号は新潟県柏崎市から栃木県上三川町までを結び、上述した国道289号のやや南側で越後山脈を横断する道路です。この新潟~福島県境部付近は道幅が狭いうえにカーブが連続し、「酷道」のひとつとして知られるほか、新潟県長岡市の市街地と、山間部の同市山古志地区を結ぶ萱峠の前後に車両通行不能区間があります。

 これを解消するための「萱峠バイパス」約11kmは、1980(昭和55)年から40年にわたり事業が進められています。2018年度末時点で進捗率は84%といったところで、途中の萱峠トンネルもすでに本体は完成しています。新潟県の道路建設課によると、「地形が相当に厳しいうえ、豪雪地帯でもあるため、例年ゴールデンウイーク明けから11月までしか工事はできません。道路そのものだけでなく雪崩対策設備なども必要になるため、開通の見込みは、まだ立っていません」とのことです。

【地図】記事で紹介した国道の「分断区間」

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