戦車+重装甲=最強! が過ぎると? ポルシェ博士と独裁者の異常な超重戦車「マウス」

すでに無理が見える? 超重戦車「マウス」の「カタログスペック」

 実際に「マウス」試作車として形になったのは2両で、試作2号車の武装には主砲128mm、副砲75mm、7.92mm機銃を三連装にして装備します。装甲厚は最大で砲塔前面220mmから240mm、最も薄い底面でも60mmという重装甲です。機動力は整地でも最高速度20km/h、航続距離186kmとされていました。

Large 200330 maus 03

拡大画像

砲塔前面の主砲防盾取付け部のアップ。砲塔前面装甲は240mmあり厚さが分かる。後部の穴は車外射撃用のピストルポート(画像:帝国戦争博物館/IWM)。

 カタログスペックだけ見れば超重戦車にふさわしい迫力です。主砲128mmといえば巡洋艦の主砲並みで、当時のいかなる連合軍戦車でも、3000m以上の距離から正面装甲を貫ける威力があります。

 重量は当初の構想より重い188tに達し、もはや戦車というより動けるトーチカといった構造物で、あらゆる面で戦車とは違う運用が必要でした。走れる場所は極めて限られ、橋を渡ることなど不可能でした。

 しかし、ポルシェ博士に抜かりはありません。車体は水密構造とし、岸に置いた別の「マウス」または発電機とケーブルで接続し、外部からの電力供給でモーターを駆動させて潜水渡河するという方法を考えます。水深8mまで潜水できたといわれますが、しかしとても実用性があるとは思えず、机上構想の暴走ぶりを示す一例です。

【写真】やはり用には堪えなかったか 地面に沈み一大事の「マウス」 ほか

最新記事

鉄道運行情報(外部サイト)

  • 「最新の運行情報はありません」

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント

1件のコメント

  1. >主砲128mmといえば巡洋艦の主砲並み

    いや、駆逐艦程度でしょう