戦車+重装甲=最強! が過ぎると? ポルシェ博士と独裁者の異常な超重戦車「マウス」

科学技術分野における予算確保の難しさはよく耳にしますが、もし独裁者の後援のもと、知的好奇心のおもむくままに研究開発できるとしたら……夢のような環境でポルシェ博士が生み出したのは、前代未聞の重量を誇る巨大な「鉄塊」でした。

すでに無理が見える? 超重戦車「マウス」の「カタログスペック」

 実際に「マウス」試作車として形になったのは2両で、試作2号車の武装には主砲128mm、副砲75mm、7.92mm機銃を三連装にして装備します。装甲厚は最大で砲塔前面220mmから240mm、最も薄い底面でも60mmという重装甲です。機動力は整地でも最高速度20km/h、航続距離186kmとされていました。

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砲塔前面の主砲防盾取付け部のアップ。砲塔前面装甲は240mmあり厚さが分かる。後部の穴は車外射撃用のピストルポート(画像:帝国戦争博物館/IWM)。

 カタログスペックだけ見れば超重戦車にふさわしい迫力です。主砲128mmといえば巡洋艦の主砲並みで、当時のいかなる連合軍戦車でも、3000m以上の距離から正面装甲を貫ける威力があります。

 重量は当初の構想より重い188tに達し、もはや戦車というより動けるトーチカといった構造物で、あらゆる面で戦車とは違う運用が必要でした。走れる場所は極めて限られ、橋を渡ることなど不可能でした。

 しかし、ポルシェ博士に抜かりはありません。車体は水密構造とし、岸に置いた別の「マウス」または発電機とケーブルで接続し、外部からの電力供給でモーターを駆動させて潜水渡河するという方法を考えます。水深8mまで潜水できたといわれますが、しかしとても実用性があるとは思えず、机上構想の暴走ぶりを示す一例です。

【写真】やはり用には堪えなかったか 地面に沈み一大事の「マウス」 ほか

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コメント

2件のコメント

  1. >主砲128mmといえば巡洋艦の主砲並み

    いや、駆逐艦程度でしょう

  2. 大同少尉殿、そんなものはガラクタに過ぎん。ところで特殊鋼の結晶の秘密はどうやら理解していないな。しかも安来十神山の古い秘密の名前は解明しきれていないようだね。ほら・・・あるじゃないか不完全ながら古事記に記された王家が。それでは臣下の礼は忘れずに尽くすこと、これこそが世界の産業を支配する制空権なのだ、さらばだ。

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