全国「2020年度開通の高速道路」 三陸 中部横断 名二環 「全線開通」も多数
高速道路の料金体系が大きく変わる「開通」も
中部地方でも、道路ネットワーク上の重要な区間が開通します。
中部横断道「山梨~静岡」つながる
中部横断道は、静岡県内の新東名と山梨県内の中央道、および長野県内の上信越道を南北につなぐ約132kmの道路です(一部区間は中央道と重複)。このうち新東名~中央道区間で未開通の南部IC~下部温泉早川IC間(山梨県南部町~身延町)13.2kmが、2020年内に開通し、静岡県から山梨県のあいだが1本につながる見込みです。
中部横断道は上信越道などとあわせ「太平洋側と日本海側をつなぐ道路」として位置付けられており、ルートの選択肢を多方面に広げるだけでなく、山梨県内にも駅ができるリニア中央新幹線の開通後にも重要な意味を持つものとされています。山梨県は、「リニアの駅から30分到達圏域」の県内人口カバー率を拡げるべく道路整備を行っており、中部横断道がその主要な役割を担うことになるのです。
なお、中部横断道は有料区間と無料区間が混在しており、今回の開通区間を含む山梨県内の富沢IC~六郷IC間およそ30kmは、無料区間にあたります。
名二環が全線開通 料金体系が一変
中京圏では名古屋第二環状道、通称「名二環」の名古屋西JCT~飛島JCT間が2020年度中に開通し、名古屋高速5号万場線と東名阪道、伊勢湾道が結ばれます。名古屋市の外周部を取り囲む名二環が、最初の開通から約32年を経て全線開通を迎えます。
これにあわせて、名古屋高速およびNEXCO中日本の高速道路は「中京圏の新たな高速道路料金」へと移行します。
具体的には、均一料金制の名古屋高速が、利用距離に応じて加算される対距離料金制になり、NEXCOと同じ5車種区分に統一されます。また、東海環状道や名二環を利用した迂回ルートが料金面において不利にならないよう、経路によらず、起終点間の最短距離が適用されるようになります。東海環状道の内側では路線により料金体系が異なっていましたが、道路ネットワークの進展にともない、統一的な料金体系に整えられる形です。
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