首都圏通勤電車スピードランキング 総武・常磐線方面 時間帯限定「通勤快速」の存在
40km 50km圏では京葉線が躍進 特急よりも止まらない通勤快速
では、40km圏を見てみましょう。情勢が一変し、それまで4位につけていた京葉線が1位に躍り出ています。表定速度も67.9km/hと、頭ひとつ抜きん出ています。これは区間が40km圏に広がり、通勤快速が新たに対象となったためです。
京葉線の通勤快速は、千葉市の蘇我駅を出発すると東京都江東区の新木場駅まで、29分間ノンストップで走り続けます。この間35.6kmで、表定速度は73.7km/hです。新木場駅からは八丁堀駅、東京駅に停車し表定速度は落ちますが、それでも67.9km/hを保っています。同区間を日中に走る特急「わかしお」でも途中、千葉市の海浜幕張駅に停車しますので、特急よりも停車しない列車といえるでしょう。
それまで2位にいたつくばエクスプレスは4位へと後退し、常磐線と総武線快速が2位と3位につけています。
50km圏でも、京葉線(内房線直通)がトップに立ち、2位に常磐線が続きます。3位は京葉線(外房線直通)で、つくばエクスプレスは4位と変わりません。
つくばエクスプレスは首都圏最速の130km/hを出すことが可能で、日中運行される快速は、茨城県のつくば駅と東京の秋葉原駅の58.3kmを45分で結びます。表定速度にすると77.7km/hにもなるのですが、朝の通勤時間帯は運行されておらず、このポテンシャルを活かせずにいます。以前は朝も通勤快速が運行されていたのですが、2020年3月のダイヤ改正で廃止されました。
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