実戦の名機=銀幕スターとは限らず! 『トップガン』ほか現代戦闘機の映画出演事情

Mig-28や零戦と「共演」したF-14「トムキャット」

 前にも述べたように『トップガン』の製作にはアメリカ海軍が協力しており、撮影には実物のF-14と空母「レンジャー」が使用されました。

 アメリカ海軍は1980(昭和55)年に公開された『ファイナル・カウントダウン』の製作にも協力しており、この作品でもF-14が大いにスクリーンを賑わせています。F-14は、実際の戦場ではそれほど戦果を挙げた戦闘機とはいえないのですが、『トップガン』と『ファイナル・カウントダウン』への出演によって、戦闘機ファン以外からの高い認知度を獲得し、2020年現在でも高い人気を保っています。

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1978年に撮影された空母「レンジャー」(画像:アメリカ海軍)。

『トップガン・マーベリック』でF-14に代わってマーベリックの乗機となるF/A-18E/Fは、2001(平成13)年に公開された映画『エネミー・ライン』で、オーウェン・ウィルソン演じる主人公の乗機として登場していますが、開始早々に撃墜されるという憂き目に遭っています。その後も2019年に公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』などにも登場していますが、残念ながらそれほどの印象は残していません。

 俳優にたとえるなら、これまで映画ではあまり良い役を与えられてこなかったことになるF/A-18E/Fですが、『トップガン マーベリック』でトム・クルーズの愛機という役回りに抜擢されたことで、今後は人気急上昇……ということになるかもしれません。

【写真】ロボに変形しそうな色合い&部隊マークのF-14「トムキャット」

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コメント

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6件のコメント

  1. インディペンデント.デイでウィルスミスが搭乗してたのはF16ですよ。終盤の戦闘ではエイリアンの戦闘機に乗って母船まで行ったのでF/A18には搭乗してません。

    • ウィル・スミスが演じていたのは海兵隊の戦闘機パイロットで、エル・トロ海兵隊航空基地(公開当時)からF/A-18で出撃して、攻撃失敗後にエリア51にたどりついています。
      この人はアイアンイーグルでも見てたでしょうか。

  2. イーグルは日本で撃墜されているのを何度言ったら分かるのか?

    • あれは訓練、実戦じゃないって何度言ったら分かるのか?

  3. F15の銀幕だったらエアフォースワンがあるでしょ

  4. ゴジラVSキングギドラでF-15部隊がキングギドラに駆逐されるシーンならある。活躍というよりヤラレ役だが。