発車時刻と標準時刻 列車の閉扉 発車はいつなのか 最近は到着までの「時間」案内も
時刻表に「10時00分」と記載された列車に乗ろうとし、発着する駅のホームへ10時ちょうどに到着した場合、乗れるのでしょうか。結論は、乗れるときとそうでないときがありますが、なぜ差が生まれるのでしょうか。
「発車時刻」ではなく「到着までの時間」を表示する旅客案内装置
最近(2020年6月現在)、JR山手線や東京メトロ銀座線で、ホーム上の旅客案内装置の表示が、発車時刻から「あと〇分」という表示に変わっています。
東京メトロ銀座線では2018年から、始発駅を除き、平日は午前7時から21時、土休日は午前8時から20時30分まで、次の列車が到着するまでの時間を「あと2分」などと表示しています。
またJR山手線も2019年11月から、列車本数の少ない早朝・深夜時間帯を除き、同じように「約3分後」のような表示に切り替えました。
実は海外では、このような案内方法が一般的で、中国や台湾の地下鉄では、あと何分何秒で到着するかカウントダウン形式で表示しています。
なぜ発車時刻ではなく、次の列車が到着するまでの時間を案内するようになったのでしょうか。その背景には、これまで使われてきた時刻表の表示ルールのややこしさがあるようです。
鉄道を利用する上で、最も基本的な情報のひとつが運転時刻です。鉄道事業運営の基本事項が定められた鉄道事業法の第17条には、「鉄道運送事業者は、国土交通省令で定めるところにより、列車の運行計画を定め、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない」とあり、具体的な届け出内容として、列車の運行区間、最高速度、列車の発着時刻などが定められています。
某市営地下鉄は00分発車なのに59分に発車しちゃいました。
電波時計持っていたから時間は正確にホームに足を運んだつもりでしたが、その後ずっと待ちぼうけ。
一部の路線は採時駅で時刻が定められています。それ以外の駅は標準時刻といって、時刻が定められていないので乗降が完了したら直ぐに発車します。なので、基本的に目安です。採時駅で00分が59分に発車するのは問題ですが、その他の駅では特に問題でもありません。2分前を目安にホームに降りましょう。
都市部などの近中距離路線では採時駅が設定されており、そこで時刻調整をします。採時駅以外では標準時刻となっており、時刻表は目安みたいなもんです。発車時刻も決められてないので乗降が完了したらすぐに発車します。00分発なのに59分発車した!と騒いでいる人はこれを知りません。
知らされていないのが普通ですよね