アクロバットチームはどんな飛行機を使ってるの? 世界各国チームの使用機とその事情

航空自衛隊のブルーインパルスはじめ、世界各国にはさまざまなアクロバットチームがあり、そしてその使用機体も実にさまざまです。最新戦闘機からヘリコプターまで、各チームが使用する機体やその背景などを見ていきます。

ヘリコプターのチームほか変わり種チームもさまざま

 戦闘機やジェット練習機を運用するほどの予算のない空軍や、アクロバット飛行に適したジェット機を保有していない海軍のアクロバットチームは、海上自衛隊のT-5初等練習機を使用する「ホワイトアローズ」や、T-6「テキサンII」中等練習機を使用するイスラエル航空宇宙軍のIAFエアロバティックチームのようなプロペラ(ターボプロップ)機を使用しています。また、TH-480練習ヘリコプターを使用する陸上自衛隊の「ブルーホーネット」のような、ヘリコプターを使用するアクロバットチームも存在します。

 こうしたチームのなかで一番の変り種といえるのが、ヨルダンの「ロイヤル・ヨルダニアン・ファルコンズ」です。同チームはヨルダン空軍とヨルダンの航空会社であるロイヤル・ヨルダン航空が出資して設立した民間企業、アカバ開発会社の支援により運営される民間のチームですが、ヨルダンの航空技術を目的にフセイン1世前国王によって編成されたため、現在もヨルダン政府の公的なアクロバットチームと位置づけられています。

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2009年に韓国で開催された「ソウルエアショー(ADEX2009)」に参加したアメリカ空軍の「サンダーバーズ」(竹内修撮影)。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、世界のエアショーは軒並み中止となっていますが、再開された暁にはこうした背景を念頭に置いてアクロバットチームの演技を見ると、より楽しめるのではないかと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【了】

【写真】アルファジェット駆るアクロバットチーム「パトルイユ・ド・フランス」

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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