12年ぶりに復活「銀河」を名乗る列車 かつては東京発着の寝台急行も

特急用寝台客車「ブルートレイン」を連結

 東京と関西を結ぶ夜行急行は、その後も高度経済成長にあわせて増強されましたが、1964(昭和39)年10月に東海道新幹線が開業すると、長距離客の多くは新幹線へ。これにより夜行急行は徐々に数を減らし、ついに1975(昭和50)年3月、東京と関西を結ぶ夜行急行は東京~大阪間を結ぶ「銀河」1往復だけになってしまいました。

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東海道新幹線(2014年7月、草町義和撮影)。

 そのような中、翌1976(昭和51)年2月、「銀河」に特急用の20系寝台客車が導入されます。これは寝台特急に新型の寝台車が導入され、それにより従来の客車が余ったためです。“おさがり”ではありますが、急行に青い寝台客車の「ブルートレイン」が導入されたのはこれが初めてでした。その後の1985(昭和60)年3月には、20系より新しい14系客車が導入されています。

 しかし東海道新幹線のさらなる高速化や、低価格の夜行バス、ビジネスホテルの普及などにより、「銀河」の利用者は徐々に減少。冒頭に述べた通り2008(平成20)年3月に廃止されました。

 それから12年後、愛称に直接的な関連はないものの、「銀河」を冠する列車が再び走り始めたわけです。「ウエストエクスプレス銀河」には、西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車という意味が込められています。

【了】

【写真】EF65形電気機関車がけん引する寝台急行「銀河」

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