渋滞緩和のカギは「首都高延伸」? 混雑激化の外環道と一般道 どうする「埼玉東西軸」

通過するだけのクルマ 首都高に転移?

 大宮国道事務所の資料では、「外環道(三郷南~高谷)開通後の交通状況の変化等に対応するため、『埼玉新都心線~東北道を始めとして東西軸の効果的な対策等の検討を進める』」とあり、二重カギかっこの部分は赤字で強調して記されています。

 同事務所によると、いまだ検討段階の話だといいますが、圏央道以南における東西方向の主要道路の混雑緩和を意味する「東西軸の効果的な対策」として、ここ数年来で唯一、具体的に書かれているのが埼玉新都心線~東北道の区間で、県議会においても整備の要望が出されるなどしています。

 仮にこの区間が整備されれば、どのような効果が考えられるでしょうか。

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第3回埼玉県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ資料より。首都高埼玉新都心線の東北道延伸を始めとした機能軸3の在り方が検討されている(画像:大宮国道事務所)。

 前述した圏央道以南で東西に伸びる主要3国道(16号、463号、298号)や、主要な県道、また外環道においても、平日の交通量は容量を超過しており、通過するだけのクルマが多いという状況があるといいます。とりわけ、外環道・関越道・東北道・圏央道に囲まれた地域は、通過交通の割合が約6割、大型車においては約8割以上に上るそうです。

 そうしたなか、首都高埼玉新都心線は首都高で最も交通量が少なく、さいたま見沼出入口の平日における平均利用台数は3000台強に留まります。東北道に接続させるポイントは、おおよそ浦和IC付近かその前後と考えられるでしょう。

 これができれば、東北道~外環道あるいは東北道~都心方面(首都高S1川口線)を行き来するルートのバイパスになることが考えられます。また、仮に東北道との接続ポイントで一般道にも接続し、そこから首都高へ直接入れるとすれば、国道463号などの一般道から首都高への転移が進み、混雑緩和につながるかもしれません。

【了】

※一部修正しました(9月23日10時13分)。

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コメント

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4件のコメント

  1. 関越と東北道は、圏央道で繋がったので、迂回出来るけど、その手前、都心からは美女木経由の外環道、千葉の湾岸部とも首都高迂回するにしても最終的には外環道しかルートが無いことが渋滞の温床になっている。
    流石に、練馬から首都高5号早稲田延伸は非現実的としても、東名からの外環道開業を早く実現するべき。

  2. 誤) 桶川上尾IC
    正) 桶川北本IC

    • ご指摘ありがとうございます。
      記事を修正いたしました。

  3. 16号のバイパスにもなる第二外環道を整備して欲しいですね!