トンネルになぜ穴あける? 「半地下トンネル」メリットは 最近の道路で増加
半地下は安全・安心、しかし「高い」?
外環道 千葉区間の報道公開時、NEXCO東日本の担当者が半地下のメリットとして挙げていたのが、換気ができる点でした。
通常、地下トンネルは換気のために一定の間隔で外気を取り入れる換気塔を設ける必要があるほか、火災時を想定した避難や消火のための設備も、かなり大がかりになります。半地下であれば、火災時の煙を自然に排出できるほか、密閉空間であるトンネルを通るドライバーの心理的な負担も和らげられます。
外環道の千葉区間は、当初は高架橋で計画されたものの、騒音や日照、景観といった環境への配慮から、半地下の構造に変更されました。
一方、名古屋高速で東山線の半地下区間より前にできたC1都心環状線のように、高架構造から半地下および地下構造へと一旦は計画変更されたものの、建設費が高騰することから結局は高架になったという箇所もあります。とりわけ、半地下の場合は地下を構築したうえで、また埋め戻すため、トンネルに比べて費用がかかるといわれるのだとか。
こうしたこともあり、半地下トンネルの多くは短いものが多く、10km近い外環道の半地下区間は国内で最長だそうです。
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