最近よく聞く「MaaS」実際に使ってみた 便利な点と気になる点 それで未来どう変わる?

最近よく聞く「MaaS」という単語。移動などに関する新しい概念ですが、それだけに、いまいちピンとこないかもしれません。実際にそれを伊豆で体験し、具体的なところを感じてきました。その何が良く、何が課題なのでしょうか。

自分の都合で乗れるオンデマンド交通 具体的に「MaaS」使ってみました

 東急とJR東日本、伊豆急が2020年11月16日(月)から伊豆半島を中心に、観光型MaaS「Izuko(イズコ)」の実証実験フェーズ3を開始しました。

「MaaS(マース)」は「Mobility as a Service」の略で、交通手段による移動をひとつのサービスとしてとらえシームレスにつなぐ、といった新しい移動の“概念”です。

 抽象的で分かりにく感じもありますが、今回、実際に観光型MaaS「Izuko」を使い、その具体的なところを体験してきました(「MaaS」には郊外型や都市型などもある)。

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「Izuko」で予約したワンボックスカーの「Izukoくろふね号」(2020年11月27日、恵 知仁撮影)。

 事前にスマホのブラウザから、「Izuko」のデジタルフリーパスをクレジットカードで購入。そして、伊豆の入口である熱海駅からの列車内にて、伊豆急下田駅発10時50分でオンデマンド交通「Izukoくろふね号」を予約します。下田市内の駅や観光スポット、宿泊施設など17箇所の停留所間を、区間、時間とも乗客の希望に応じ運行するもので、ほかの客との乗合です。

 伊豆急下田駅に到着。駅前の乗り場で予約した「Izukoくろふね号」を待っていると、その運行状況から、ブラウザに表示された配車予定時刻がリアルタイムで変わり、10時53分へ3分、遅くなりました。誤差みたいなものですが。

 このオンデマンド交通「Izukoくろふね号」は、予約に応じてルートが自動的に構成され、運転手に伝えられます。走行中に新規予約が入り、それをルートに追加すると既存予約の到着が5分以上遅れてしまう場合は、その新規予約を既存予約のあとにする、別の車両が対応する、といった仕組みになっているそうです。

【写真】乗るのに躊躇する人が少なくない伊豆の普通列車

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