約20年ぶりの東急新駅「新綱島」周辺を歩く 激変する街に残る「温泉」と「桃」の記憶

2022年度下期の開業が予定されている東急の新線、新横浜線。途中には新綱島駅が新規に設置されます。同駅は東横線の綱島駅から徒歩1分ほど。工事が進み、近々変貌するであろう綱島エリアを散策しました。

綱島→新横浜 新線を使うと早ければ所要時間は半分に?

 横浜市港北区の綱島駅までは、東急東横線の急行列車で渋谷駅からおよそ20分。2019年度のデータによれば、乗降客数は東横線内で7位にランクインし、特急が終日停車しない駅としては堂々の1位です。今回はそんな綱島駅、および2022年度下期に開業予定の東急新横浜線 新綱島駅周辺を見て回りました。

 綱島駅の東口を出れば、商店街の向こうに複数台のクレーン車が見え、新綱島駅の位置は前知識がなくとも容易に把握できます。さっそくそちらへ歩みを進めていくわけですが、綱島駅北口高架下のバスターミナルへと向かうと、ひっきりなしに出入りする路線バスに行く手を阻まれます。バス路線を眺めれば、新横浜駅行きの系統が日中1時間に1、2本運行され、所要時間はおよそ20分。ちなみに現行の鉄道路線で向かうならば、菊名駅(横浜市港北区)でのJR横浜線乗り換えを挟んで10~15分前後。これが新綱島駅開業により大幅に短縮されます。

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東急東横線の綱島駅北口高架下のバスターミナル(2021年4月19日、蜂谷あす美撮影)。

 交通量多めの狭い商店街を東へ進めば、南北に走る綱島街道、そして絶賛工事中の新綱島駅予定地に到着。所要時間は1分ちょっとでしょうか。綱島駅~新綱島駅間は想像以上に近く、東横線の走行音がはっきりと聞こえてきます。

 綱島を少し前に散策した人なら、かつてここに黄色い外観が目立つ日帰り温泉施設が所在していたのを覚えているかもしれません。綱島駅は開業当初の1926(大正15)年から1944(昭和19)年まで「綱島温泉駅」を名乗り、「東京の奥座敷」と言われるような温泉街でした。

 1914(大正3)年に地元の加藤順三さんが井戸を掘った際に出てきた水が飲用にできず、風呂用の水として使ったところ持病のリウマチが治ったこと、技師が井戸水からラジウムを抽出したことなどが契機となり、大正中期には温泉旅館が立ち並ぶほどに。東急の前身、東京横浜電鉄も「旅客誘致および土地開発の一助」として1927(昭和2)年に綱島温泉浴場を開場しました。

 当時、往復乗車券所有者は入浴無料だったそうで、今なら「綱島温泉フリーきっぷ」のようなお得なきっぷがあったかもしれません。

【写真】もう反映されてる! 案内板の「新綱島駅」&新駅周辺の様子

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コメント

1件のコメント

  1. 何度も何度もいうが、東京オリンピックを本当にやりたいなら、今年中はコロナ対策に専念し、無駄を減らした上で、最早でも東急新横浜線の開業と同じ ”2022年度下期” に再延期すべきである。あと、相鉄jr直通は本数、利便性、所要時間、ダイヤの影響から見ても廃止または西谷で全て折り返しにしたほうがいい。じゃないと、ダイヤが乱れたときに遅延が広範囲に影響される。相鉄JRを見ているとオリンピックのために無理やり建設されたとしか言いようがない。