総火演2021に初登場 自衛隊の新装備「汎用軽機動車」どう使う? 原型は国産の民間車

新型コロナ感染拡大の影響により2年連続で一般公開なしでの実施となった陸自の「総火演」ですが、2021年には、2020年と異なり初登場の新装備がありました。4輪バギーのような車両、どういった用途で導入されたのでしょう。

小さなボディながら牽引力は1tとパワフル

 汎用軽機動車のベースになったのは、川崎重工が生産する「MULE(ミュール)」です。この車両は、レジャー性と実用性を兼ね備えた多用途4輪駆動車(ユーティリティ・ビークル)として開発されたもので、アメリカやカナダなどで市販されています。

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東富士演習場近傍の一般道を走る水陸機動団の汎用軽機動車。サスペンションにはアンダーカバーを増設している(武若雅哉撮影)。

 川崎重工によると、名称のMULEとは「Multi-Use Light Equipment」の頭文字とのこと。MULEは、車体サイズによっていくつかのタイプに分かれていますが、陸上自衛隊の汎用軽機動車は4ドアで、座席が前後2列のタイプであるため、「MULE PRO-FXT」というタイプがベースと思われます。

 メーカーの公式WEBサイトによると、「MULE PRO-FXT」は全長110インチ(約2.79m)、全幅60インチ(約1.52m)、全高74.4インチ(約1.89m)。高さについてはパイプフレームを外せば低くできるため、高ささえ抑えればV-22「オスプレイ」の機内に入るようです。

 エンジンは排気量812cc、ガソリン駆動の水冷3気筒4ストロークDOHCを搭載するとのこと。組み合わされる変速機はCVTです。

 乗員数は最大6名。なお、後部座席を折り畳むことで後部の荷室を広げることも可能といいます。また牽引能力は最大1tあるため、未確認ながら重量約600kgの120mm迫撃砲RTを引っ張ることも可能なようです。

 ただ、MULEは公道での走行を想定した作りになっていないため、道路運送車両法に定められた保安基準に適合しておらず、そのままではナンバーを取得することはできません。そのため、陸上自衛隊の汎用軽機動車は、バックミラーやウインカー、リフレクター(反射板)などの保安部品を増設したうえで、自衛隊専用ナンバーを取り付けています。

 また、ぶつけやすいサスペンションのアーム部分にはガードを付けてカバーしています。

【写真】汎用軽機動車の原型 MULEのエンジン

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コメント

1件のコメント

  1. こんなチョロQみたいな車両も買わなくてはならないなんて、本当に買う意味あったのかなぁ?

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