なぜ銀座線は「最強」なのか 多方面から「よく利用する」「便利そう」まだまだ進化?

「便利なところ」を聞いてみた

 では銀座線の「便利なところ」はどのような点でしょうか。アンケートから読者の声を抜粋してみます。

・地下の浅いところを走っているので乗り降りしやすい(55~59歳男性ほか多数)
・運行本数が多い(35~39歳男性ほか多数)
・日本初の地下鉄だけあって東京の繁華街を効率よく走っている(20~24歳女性ほか多数)
・百貨店アクセスの良さ(~19歳男性)
・遅延が少ないため(70歳以上女性)

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銀座線は、概ね2~3分に1本という高頻度で運行される(2018年8月、伊藤真悟撮影)。

 地下浅いために、地上からプラットホームまでのアクセスの良さを利点に挙げる人が多く見られました。先述の通り歴史が古い同線は、大通りに沿って地面を人力で掘り返し、線路敷設後に埋め戻すという開削工法(露天掘り)が主流の時代につくられています。

 運行本数については、概ね2~3分に1本という高頻度です。2021年現在、銀座線を走るのは1000系電車。これは全長16mで6両編成と、都心部の輸送力を考えると不足しがちです。このため運行本数を多くすることで、輸送の安定性を保っています。

 仕事や観光という面で見ても、銀座線は東京の主要地を通っています。先述の浅草や銀座、渋谷のほか、ビジネス街の新橋、官庁街の虎ノ門や赤坂見附、おしゃれな街として取り上げられる表参道など、全線にわたって集客力のある地域同士を結びます。

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