なぜ箱型のクルマしか売れなくなった? オデッセイ終了で一時代に幕 覆った価値観

背が低めで、走りも重視したスタイルのミニバンとしてブームを牽引したホンダ「オデッセイ」の日本生産が終了します。箱型のミニバンに押され、自ら築いた一時代の幕を閉じる形ですが、これは箱型ミニバンの「逆転勝利」でもあります。

オデッセイ27年の歴史に幕

 ついに、ホンダ「オデッセイ」の生産が2021年いっぱいで終了になるようです。これは、ひとつの時代が終わることを意味するのではないでしょうか。それは「背の低い&5ドア」というミニバンのスタイルの終了です。

 オデッセイは、3列シートで多人数を乗車させることのできるミニバンです。2013(平成25)年に登場した現行型こそ、左右のスライドドアを持ち、いくぶん背の高いミニバンになっていますが、それ以前は「背が低く」「5ドア」というスタイルが売りでした。というか、「背の低い5ドアのミニバン」を流行らせたのが、1994(平成6)年に登場した初代オデッセイだったのです。

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初代オデッセイ(画像:ホンダ)。

 初代オデッセイが登場する前、1980年代までは、ミニバンは今ほど売れるクルマではありませんでした。また、販売されるミニバンのほとんどが、商用バンをベースに乗用車化したもので、箱型の車体から通称「ワンボックスカー」と呼ばれていました。

 しかし、1990年代になると、少しずつ乗用車としてのミニバンが登場します。1990(平成2)年に「天才タマゴ」のキャッチフレーズと共に登場したトヨタの「エスティマ」や、1991(平成3)年登場の日産「セレナ」などです。ただし、スタイルは商用バンと同じく、背の高い箱型で、ボディの横にスライドドアがありました。

 そうした乗用車としてのミニバンのブームを追いかけるように登場したのが、ホンダの初代オデッセイだったのです。とはいえそのスタイルは、他のミニバンとは違っていました。背が低く、左右のドアは普通のセダンと同じ。そんな背の低い5ドアの初代オデッセイは大ヒットします。1995(平成7)年の年間新車販売ランキングで4位につけたのは、ミニバンとしては驚異的でした。

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