【空から撮った鉄道】渋谷駅と品川~大崎間 山手線区間運休の模様を上空から

2021年10月22日終電後から25日初電前まで、渋谷駅山手線内回りホーム改良工事のため、内回りの大崎~池袋間が運休。品川~新宿間の山手貨物線に臨時電車も走りました。24日の渋谷駅と品川~大崎間の模様をお伝えします。

この記事の目次

・JR東日本発足以来初の52時間運休
・渋谷駅は線路移設直後
・品川発新宿行きの臨時電車を追う

【画像枚数】全19枚

JR東日本発足以来初の52時間運休

 現在、渋谷駅は大規模再開発中です。東急東横店西館と南館の解体が進行中で、長年見慣れてきた渋谷駅の表情にも、かなり変化が生じてきました。JR改札口も変化が現れ、今年10月初旬に3階の中央改札と1階の南改札が、東側の渋谷スクランブルスクエア寄りに移転しました。

Large 211027 yate 01

拡大画像

真新しいバラスト(砕石)が敷かれて東側に移設が完了した渋谷駅の山手線内回り。桜丘地区は新たな高層ビルの姿が現れた(2021年10月24日、吉永陽一撮影)。

 JRのホームは2015(平成27)年から改良工事が開始され、2020年5月に埼京線ホームが山手線と並んだのは記憶に新しいです。そして、2021年10月22日終電後から25日初電前まで、山手線内回りホームの拡張工事のため、JR東日本発足以来初となる、52時間に及ぶ山手線内回り部分運休が実施されたのです。部分運休は大崎~池袋間で、実施数ヶ月前からアナウンスをして、利用者に周知をしていました。

 山手線のホームは外回りと内回りが独立したホームとなっており、いずれは外回り用片面ホームを撤去して、島式ホーム化する予定です。利用者が大変多い駅なので、島式化の際は最大16m幅となり、かなり広いホームとなります。

 今回はその前哨戦の位置づけであり、カーブしている内回りホームの中程から恵比寿方向を拡幅します。移設される線路は埼京線との間にあらかじめセットされており、22日終電後から既存レールを切断して移動し、セットされていた線路と繋げました。その模様はニュースなどで大きく取り上げられており、埼京線ホームから見学した方も多かったとのことです。

残り1307文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

最新記事