なぜイタリアに? 空自戦闘機パイロット教育を伊機関へ委託 そこにある課題解決のカギ
練習機も練習方法も変わる――イタリアに揃っている「答え」
IFTSへのパイロット派遣を航空自衛隊が決めた2つ目の理由は、練習機T-346Aの存在と考えられます。
イタリアを含むF-35の導入国には、実任務に就く前段階の訓練を行う「LIFT」(Lead-In-Fighter-Trainer)と呼ばれる練習機を運用している国も少なくありません。IFTSで使用されているT-346Aは、ユーロファイター・タイフーンやF-35といった第4.5~第5世代戦闘機の教育訓練に最適化されており、シミュレーターと併用することで戦闘機への移行がスムーズに行えると言われています。
航空自衛隊も、将来の戦闘機パイロットの教育は、従来と異なるものになると考えているようで、2019年12月23日には企業に対して「航空自衛隊のF-35等戦闘機パイロットの養成に適した飛行教育体系に関する情報」の提供要求を行っています。この要求に対して企業がどのような情報を提供したのかは不明ですが、恐らくLIFTとしても使用できる、T-4の後継となるジェット練習機の導入を盛り込んだ提案が行われたものと見られています。
F-35やF-2を後継する次期戦闘機パイロットの教育訓練を行うジェット練習機を導入する際、T-346Aは有力な候補となりうることから、IFTSへの隊員の派遣は、T-346Aの評価を行う絶好の機会であるというわけです。
また、IFTSの運営は、イタリア空軍と民間企業であるレオナルドやCAEが協力して行っています。少子高齢化の進行で将来的に隊員の確保がより困難になると予想されていることから、航空自衛隊は現在、自前で運営している教育訓練の一部を民間に委託することも視野に入れているようですが、その参考例にもなるでしょう。
戦闘機パイロットの訓練は民間企業に丸投げすることはできませんが、IFTSのように、航空機やシミュレーターの維持補修などを民間企業へ委託し、航空自衛隊の人的負担を軽減することは可能だと筆者は思います。官民の協力による新たな教育体系を構築するにあたって、それを他国に先駆けて行っているIFTSには、学ぶべきところが大きいと判断したのではないでしょうか。これが、航空自衛隊が派遣を決めた3つ目の理由だと筆者は考えています。
【了】
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
米軍の委託教育を経て帰ってきたパイロット達は、その後日本式の昭和の考え方に再矯正させられます。結果を出すことは重視されず、教官や先輩を満足させることを求められます。あまりの非合理さに辞めてしまうパイロットも多いのが現状と聞きます。新たな考え方を導入しようとイタリアの訓練課程を増やすのは結構ですが、先に解決すべきことは他にあるんじゃないでしょうか?
ちなみにイタリアは、第二次世界大戦時に連合国側についた政権側(イタリア王国)が、イタリア社会共和国(ムッソリーニが首班)とドイツ、日本に宣戦布告をしている。ドイツが降伏したことによりイタリア社会共和国は崩壊、イタリア王国がイタリアの正式な政権となるが戦後にイタリア共和国に政権が変わって今に至るまで、イタリアと日本は、国際法上は和平交渉や平和条約締結がなされておらず、国際法上の交戦国同士となっているはずだけど、どうなの?もうそろそろちゃんと和平交渉して平和条約結ぶべきでは。
同じ訓練ならアメリカよりイタリアに行きたいなあ。
飯も文化も歴史もファッションも女性の美しさも比較にならんし。
金曜日仕事が終わったあとおめかしして普通にオペラとか鑑賞してんだもん。
京都状態で工事すると遺跡が出まくるし、ガチで文化レベルが違いすぎるわ。
イタリアの失業率と犯罪率の高さを考慮していない。みんなスペインに働きに出てるよ。見た目だけの国