車はどれだけ“重く”なったか 自動車税や高速料金見直しの焦点 軽で1トン超 重いEV
もっと重量アップしている登録車
もう少し大きな登録車の重量はどうなっているのでしょうか。古くから続くベストセラー車種、トヨタの「カローラ」と「クラウン」で振り返ってみましょう。
まず、初の本格的国産車として1955(昭和30)年に誕生した初代クラウンは、1453ccのエンジンを搭載し、車両重量は1210kgでした。1971(昭和46)年登場の4代目、通称「くじらクラウン」は、2リッターエンジンを搭載して、車両重量は1365kg。2003(平成15)年に登場した12代目の大ヒットモデル、通称「ゼロクラウン」は2.5リッターと3リッターエンジンを搭載して1550~1610kgでした。世代を重ねるごとに重量が増し、2018年登場の最新型15代目のクラウンは、2リッターターボと2.5リッター、3.5リッターのハイブリッドで、車両重量は1720~1900kgとなっています。
カローラを見てみると、1966(昭和41)年デビューの初代が1077ccエンジン搭載で、車両重量が690~710kgでした。レビン/トレノの名で知られる1983(昭和58)年登場のAE86型クーペは、車両重量が940~960kg。バブル期に大ヒットした1987(昭和62)年の6代目が1.3~1.6リッターエンジンを搭載して、車両重量890~1020kgでした。やはり新しいモデルほど重くなっており、最新のカローラは1.8リッターエンジンで、車両重量1250~1440kg。55年前の初代から、なんと500kg以上も重くなっています。
こうしたクルマの重量増の理由は3つ挙げられます。
ひとつは、車体やエンジンの大型化です。同じ軽自動車でも、規格の変更によりエンジンが360ccから550cc、660ccと大きくなり、それにあわせて車体も拡大、重量も増加してきました。カローラやクラウンも、車体やエンジンが時代とともに大きくなり、それにあわせて重くなっているというケースです。
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