ANA、2022年で“70歳” コロナ苦境続くも片野坂CEO「夜明け近い」 賃金減額復元も

「夜明け近い」70周年、社員にどんな呼びかけを?

 ただし「黒字達成を掲げて取り組んだことはコスト削減の力となって現れ、赤字幅を昨年度から4分の1まで縮めることが出来た訳で決して無駄なことではありません」(ANAホールディングス片野坂真哉CEO)とも。引き続き、全社を挙げて増収増益に取り組むとしています。

 一方、片野坂CEOは挨拶文のなかで「夜明けは近い」とも。「航空需要は緩やかながらも回復に向かいます。今後も一時的に感染の再拡大が起こるかもしれない。しかし人々は動き出している。ビジネスで移動したがっている。旅行に行きたがっている」とし、「航空需要の回復をただただ待つのではなく、需要は創り出す」といいます。

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ANAホールディングスの片野坂真哉CEO(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 同CEOは「夜明けを近づけるのは社員の底力」とし、来年度の黒字化予算策定に合わせて、コロナ禍の賃金減額からの復元について検討を開始し、計画に織り込んでいく考えとのこと。社員へは「今回思い切ったキャリア形成や人財育成に関するプランも示されています。エンゲージメントを高めていくためにも、若手社員、現場社員もどんどん意見を挙げて改革に参加してもらいたいと思います」と呼びかけます。

 片野坂CEOは「70周年を迎える2022年は『寅年』。虎のように勇猛果敢に困難に立ち向かい、世界の夜明けに向かって羽ばたいて行きましょう」と締めくくりました。

【了】

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