異形機「ベルーガ」民間貨物機としての使い勝手は? 「どの空港へも輸送OK」エアバスの秘策

エアバスが打ち出したマル秘アイテム

 エアバスは、「ベルーガST」を用いた貨物輸送サービスを始めるにあたり、「アウトボードプラットフォーム」「オンボードカーゴローダー」「多目的パレット」などの導入を発表しました。

「アウトボードプラットフォーム」はベルーガSTでの輸送サービスが頻繁に実施されるような主要空港向けの大型の積み降ろし台。組み立て・分解は1日ででき、容易に輸送可能とアピールします。すでに1台目は利用可能な状態とのこと。

 対し「オンボードカーゴローダー」は貨物の搭降載設備が整っていない空港で、貨物を短時間で積み降ろしできることを目的としたアイテムです。「ベルーガST」の貨物室に積み込むタイプの積み降ろし機器「カーゴローダー」で、地上では貨物室から引っ張り出され「カーゴローダー」に変形します。重さ20t、長さ12mまでの大型貨物に対応しており、現在は設計が完了している状態で、2022年6月から利用できる予定です。

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エアバス「ベルーガST」(画像:エアバス)。

「多目的パレット」はヘリコプターや車両、エンジンなどをマルチに搭載できるパレット(搭載台)です。このパレットは長さなど調整できる機能を持つので、最小限の作業でさまざまな大型貨物に対応します。

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 新ビジネスを担当する「ベルーガST」は、2022年は2号機、3号機の2機体制からスタートし、2024年には全5機が、社外からの貨物輸送を担当します。また全機揃ったタイミングで、独自の航空会社証明書とスタッフを備えた新会社が、運航を担当するとしています。

【了】

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