エアバス 飛行する輸送機内からのドローン射出&データ転送に成功 UAVの同時大量運用が目的
輸送機をドローン母機にすることも可能に。
ドローンやUAV、40機以上の同時運用を計画
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスは2022年2月21日(月)、飛行する輸送機の貨物室内からドローンを射出することに成功したと発表しました。
用いられたのはA400M大型輸送機とDo-DT25ドローンで、両方ともエアバス製です。テストはドイツ北部で行われました。
実施した内容はA400Mのリア貨物ランプを飛行中に開け、そこからドローンを後方の空間に放出、ドローンがそのまま墜落せずに空中で自律飛行を開始するというもの。発射母機となったA400Mとドローンとの通信は常時接続されており、問題なくデータ転送が行われたそうです。なおテストのため、短時間でドローンからパラシュートが開き、地上に無事、帰還したといいます。
エアバスは現在、ドローンを含むUAV(無人航空機)の空中射出用プラットフォームとしてA400Mを運用する検証を行っており、今回のテストもその一環になります。説明によると、機内には40機以上のドローンやUAVなどを収容することが可能としており、A400Mなら将来戦においてドローンなどを運搬・射出する空中プラットフォームとして使うことができるようになるとのこと。
一方、すでにエアバスは有人機によるDo-DT25ドローン5機の同時空中制御の実証試験に成功しています。
ちなみに、次のA400MとDo-DT25の飛行試験は今年行われる予定です。
【了】
やはり軍事転用含み