「バイクは救急車ではない」を覆す 消防の歴史を変えた“東久留米のネイキッド赤バイ”

東京消防庁の東久留米消防署が平成初頭に導入した赤バイ。この車両は日本の消防史に重要な足跡を記した存在でした。画期的だったオリジナル赤バイの経緯と、阪神淡路大震災での活躍をひも解きます。

全国から注目集めて法律も改正へ

 この東久留米市の取り組みは、全国から注目を集めたことで、国が動きます。自治省(当時)消防庁が道路交通法の改正を警察庁に申し入れたことで、緊急自動車の規定に救急用オートバイが付加されることになり、晴れて正式に救急用自動二輪車として運用が始まったとのことでした。

Large 20220224 01
阪神淡路大震災で被災地を走る東久留米市消防本部(当時)の救急用自動二輪車「パルペア」(画像:東京消防庁東久留米消防署)。

 東久留米の救急用自動二輪車には「パルペア(PAL2)」という愛称が付けられ、最終的に4台(寄贈2台、市費調達2台)が整備されています。ちなみにこの愛称、説明によるとパル(PAL)が「Paramedic Auto-Liner」の略で、後ろ半分のペア(2)というのは、常に2台一組で行動するという意味だといいます。

 運用は救急車隊が担当。5名体制で、出動がかかった場合、まず救急救命士2名がオートバイで目的地まで先発。その後、救急車に3名(これは救急救命士資格のない隊員でも可)が乗車して後着。そこで先発の救急救命士2名が救急車の運転士とともに病院へ向かう一方、後着した隊員2名はオートバイを回収し、消防署へ戻るという運用形態だったと話してくれました。

 ただ、佐山さんや川口さんの話によると、オートバイは目立たないからか、緊急走行しても救急車や消防車と異なり一般車が停まってくれないことが多々あったそうです。そういったこともあり、事故などを予防する観点から新青梅街道などの幹線道路を走ることはしなかったと言っていました。

 そして、さらに東久留米市の救急用自動二輪車が全国の消防から注目を集めることになったのが、運用開始の2年後に起きた阪神淡路大震災でした。

【フツーはオフ車、じゃない!】東久留米や東京消防庁の各種赤バイたち

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 何年か前の雪の日に、救急支援なのか東京日野署の消防車が町田市に現れてびっくりしました。車種はHINOではなかったように思いますが…

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス