120年越しの大変貌! 日本初の立体交差駅「折尾」改良大詰め さらば最後の地上ホーム

九州・折尾駅の高架化工事が大詰めを迎え、「最後の地上ホーム」がまもなく廃止されます。もともと高架の鹿児島本線と、地上の筑豊本線、そして両線をつなぐ短絡線が複雑に絡み合っていた駅、まるで迷路のような構造は一新されました。

迷路のようだった複雑な駅がスッキリ!

「日本初の立体交差駅」を「全面的な高架駅」にする折尾駅の改良工事は、2000年代に計画され、10年以上の歳月をかけて実施されてきました。鹿児島本線のホーム位置を基準として、同線と筑豊本線、そして短絡線を新設の高架線へ、2017(平成29)年から順次移行してきました。

 特に、地上で鹿児島本線と直角に交わっていた筑豊本線は、高架化により線形が大きく変わっています。飯塚方面から北へ延びていた線路は、やや西に膨らむ形で山をトンネルで貫いたのち、鹿児島本線の高架へ取りつき、さらに若松方面へ分かれるという線形に。その分かれ目の位置にホームが設置されています。

 すでに新駅舎は2021年から供用が始まっており、2022年3月12日からは、短絡線ホームの代替となる1・2番線ホームの使用が開始されます。これにより、分散していたホームは全て高架駅へ集約。かつては迷路のように通路や階段でつながっていた東口・西口・北口・鷹見口の各出入口も、新駅舎の1か所へ集約されます。

Large 20220310 01
短絡線のA・B乗り場の移設先となる折尾駅1・2番線(奥)。3月12日の供用開始を待つ(乗りものニュース編集部撮影)。

 とはいえ、駅周辺ではまだまだ整備工事が続きます。特に駅の南側は筑豊本線の線形が大きく変わったため、今後は地上線やホーム、そして短絡線も撤去されることになります。北九州市の折尾総合整備事務所によると、これらを撤去してからようやく本格的な整備に取り掛かれるとのことで、今後さらに変貌しそうです。

 ちなみに駅南側には、かつて西鉄の路面電車「北九州線」のターミナル駅もありました。その駅が入っていたビルや、隣接する商業ビル「オリオンプラザ」も解体され、現在はいかにも「工事中」というような風景が広がっています。

 一方で周辺には、西鉄北九州線が筑豊本線の短絡線をまたいでいたレンガ造りのアーチ高架橋が途切れた状態で一部現存しており、これは土木技術史上においてもきわめて貴重な遺構とされています。この地の鉄道の歴史を感じさせる構造物の今後も注目されます。

【了】

【折尾駅ビフォーアフター 画像で見る】

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス