「背の低いSUV」なぜ増える? “らしさ”薄れていくSUV 狙いは何なのか

トヨタの新型クラウンは、SUVを主体とした4つの車型で発表されました。こうした「背の低いSUV」が増えているのはなぜでしょうか。SUVはいま、SUVらしくなくなっているといえそうです。

再熱? 背を低くする合戦

 その「背の低いSUV」のパターンのひとつが、小さなSUVです。トヨタの「ヤリスクロス」が1590mm、マツダの「CX-3」が1550mm、ホンダの「ヴェゼル」は1580~1590mm。これらはすべて全高が1600mmを下回ります。特に「ヴェゼル」は先代が1605mmであったところ、現行モデルになって車高を下げてきました。これらのモデルは全て、コンパクトハッチバック車と同じプラットフォームを使っている点も特徴です。

 パターン2となるのが、コンパクトSUVと同じように、乗用車のプラットフォームを使い、より背を低めたSUVたちです。プリウスと同じプラットフォームを使う「C-HR」は1550mm、レクサス「UX」は1540mm、「インプレッサ」の兄弟車となる「XV」は1550mm、「マツダ3」の派生となる「CX-30」は1540mm。これらのSUVは、他のモデルよりも明らかに背が低くなっています。輸入車に目をやれば、1580mmのルノー「アルカナ」も、同様に背の低いSUVとなります。

 これらの「背の低いSUV」は、どのモデルもオフロードではなく、街中を主なフィールドとしていることが特徴です。オフロード車とオンロード車、両方の要素を持つことを意味する「クロスオーバー」と呼んだ方が、ふさわしいかもしれません。

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ランドクルーザー。全高1950mm(画像:トヨタ)。

流行から生まれた「街乗りSUV」

 冒頭で述べたようにSUVはオフローダーから普及し、「=背の高いクルマ」というイメージが定着しました。しかし、SUVが流行ってくると、オフロードを走らない人もSUVを買い求めるようになります。「荷物が積める」「流行っているから」「格好良いから」が主目的になるのです。その先駆となったのが、1990年代に登場したトヨタの初代「RAV4」や、「ハリアー」でしょう。

 そうした街乗りSUVが増えるほどに、オフローダーSUVの伝統から乖離したモデルが生まれてきます。ライバルが多くなれば、差別化が必要になるからです。さらに、古式ゆかしく(車台とボディが分離した)ラダーフレームを使うのではなく、乗用車と同じモノコックのプラットフォームを使ってSUVを作れば、背を低くするのも非常に簡単です。

【背低っ!!】全高1500mm切ったSUVほか 画像で見る

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コメント

4件のコメント

  1. 誤:ホンダの「ヴェエル」→ 正:ホンダの「ヴェゼル」 ですね。

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

  2. 限界性能を攻めるレースならともかく街中で乗り回すならセダンよりも室内空間の広いSUVが実用的だろう。

    だからセダンよりも売れている。

  3. 腰高スタイルに違和感を感じないように誘導して、来るべきEV時代に向けて床下の電池スペースを確保しやすくするためのデザイン戦略なのかなと思ってます。床面高さ、全高がどこら辺まで許容されるのか手探りしている段階じゃないでしょうか。

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