レイテ沖海戦「謎の退却」がなければ日本は勝てた? 何が待っていた? 太平洋戦争最大の“もしも”

史上最大の海戦といわれることもある太平洋戦争の一大戦「レイテ沖海戦」。旧日本海軍はこの戦いでアメリカ海軍を打ち負かすことはできたのでしょうか。そもそも、作戦目標とされたレイテ湾突入は可能だったのか考察してみます。

幅の狭いスリガオ海峡での日米決戦

 また、アメリカは「空母と戦艦の両方がいる場合は空母を優先する」という戦術に従い、攻撃してくるため、日本側の被害は空母6隻に集中し、戦艦以下はほぼ無傷でレイテ湾に迫れるたのではないでしょうか。ちなみに、史実で栗田艦隊は大空襲を受けましたが、そのときの損害は戦艦と駆逐艦が各1隻沈没、重巡1隻が大破、戦艦1隻、重巡1隻、軽巡1隻、駆逐艦1隻が中破というものでした。この攻撃力では、空母と戦艦の両方は叩けないということです。

 アメリカ艦隊は第34任務部隊(新型戦艦6隻、重巡2隻、軽巡6隻、駆逐艦18隻)を編成し、オルテンドルフ艦隊の旧式戦艦6隻、重巡5隻、軽巡3隻、駆逐艦26隻と、スリガオ海峡を封鎖するでしょう。ただ、一方で日本側は空母からの航空偵察により、スリガオ海峡での大艦隊待ち伏せは想定したのではないかと筆者は考えます。

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1944年10月25日、サマール沖海戦において煙幕を展張するアメリカ駆逐艦(画像:アメリカ海軍)。

 結果、日本側は艦載機の使えない夜間に、戦艦9隻、重巡14隻、軽巡7隻、駆逐艦35隻でスリガオ海峡に突入。アメリカ側は戦艦12隻、重巡7隻、軽巡9隻(なお「ナッシュビル」は連合国軍最高司令官マッカーサー将軍の座上艦であるため戦闘参加不可)、駆逐艦44隻、魚雷艇38隻で、迎撃すると仮定します。

 数こそアメリカ側が優勢ですが、日本側は長射程の酸素魚雷があり、待ち伏せ前提なら先制攻撃可能です。幅20km程度の狭いスリガオ海峡を、計76隻ものアメリカ艦隊が封鎖すれば、艦隊運動に制限があります。酸素魚雷が使える魚雷発射管は片舷指向門数でトータル383門。命中率2%だとしても、計8発が命中します。

 大半の日本艦船は次発装填装置があるので、数分後に356門が発射できます。この2回の雷撃で、合計15発程度は命中するでしょう。魚雷発射後、日本艦隊は全速力でアメリカ艦隊に突入します。

 レーダー性能ではアメリカが上ですが、地形の関係で新型レーダー搭載艦以外は敵艦を探知できず、レーダーの優位は限定的でしょう。なお当時のレーダーには「敵味方識別機能」はないため、アメリカ艦隊は史実でも味方撃ちを結構しています。

【日米両艦船の激闘】レイテ沖海戦における戦艦や空母の敢闘ぶりを見る

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コメント

2件のコメント

  1. 栗田長官の幕僚(部下)にチキン野郎がいたから謎の電文で反転しただけです。栗田さんは、ミッドウェー海戦でも逃げています。

  2. 台湾沖航空戦の誤認戦果がある限り掃討のための第三艦隊前衛の志摩艦隊は派遣されるので合流不能かもとも思える

    また栗田艦隊の航路選定は早期の企図暴露を避けるためだし西村艦隊との分散は連合艦隊参謀長の1006発信で分進の方が有利と図演で出たと言われてるので第二艦隊司令部でこの意向を覆すのは難しそう

    ただこのifはやっぱり興味深いよね

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