“サンライズ”より豪華だった? 寝台特急「瀬戸」人気列車の50年 「出雲」との出会いは

2022年現在、国内唯一の定期寝台列車として運行される「サンライズ瀬戸」ですが、これが寝台特急になったのは1972年のこと。車両や運行形態を変えながら、今日まで東京と四国を直結する列車であり続けた「瀬戸」の50年を振り返ります。

一時期、最新鋭の14系を連結したが…

 1956(昭和31)年、「せと」は「いずも」と分離運転されることになり、同時に両者は「瀬戸」「出雲」と漢字表記に変更されます。

 分離された「瀬戸」は荷物車1両、特別2等車(現在のリクライニングシート付きグリーン車に相当)1両、2等車(現在のリクライニングシートではないグリーン車に相当)1両、3等寝台車(現在のB寝台車)1両、3等車(現在の普通車相当)9両の計13両編成で、旺盛な需要がうかがえます。さらに1961(昭和36)年からは14両編成となり、1等寝台車(現在のA寝台車)や食堂車の連結も行われて、さらに豪華な編成となっています。

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現役当時の寝台特急「瀬戸」ラウンジカー(2005年2月、安藤昌季撮影)。

 1964(昭和39)年、東京~宇野間に急行「さぬき」が新設されます。1等寝台車、1等車、2等車、食堂車が各1両、2等寝台車8両という寝台車主体の編成で、ダイヤも東京20:10→宇野9:10、宇野20:10→東京9:49と、かなり実用度が上がっています。

 早くも「さぬき」は1968(昭和43)年に「瀬戸」と統合され、「瀬戸」は2往復となります。大きな変化は1971(昭和46)年10月の、14系B寝台車の連結です。まだ特急にも連結されていなかった最新鋭寝台車スハネフ14形1両とオハネ14形3両が、一般型客車と併結して急行に連結されたことは、当時大きな話題となりました。

 急行「瀬戸」は1972(昭和47)年3月より、寝台特急「瀬戸」となります。列車は格上げされましたが、車両は中古の20系客車となり、B寝台車の居住性はむしろ低下しています。A寝台車2両が連結されたものの、利用率の悪い食堂車はすぐに営業休止となり、サービスレベルも上がったとはいいづらい状況でした。ただしダイヤは東京19:25→宇野6:12、宇野21:05→東京7:25となり、特急らしくかなりのスピードアップが図られています。

【写真】現役時代の「瀬戸」A寝台を見る

【鉄道特集】往年の名車、活躍中のエース どんな車両? 国鉄時代の思い出も

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